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建設コンサルタントとは?仕事内容やスキル・給料などについて紹介

コンサルタントが果たす役割は業界によって異なりますが、建設業界のコンサルタントである建設コンサルタントはどのような役割を果たすのでしょう。このページでは、建設コンサルタントの仕事内容、スキル、給料等について解説していきます。

建設コンサルタントの仕事内容

建設業界は作業工程が上流から下流に流れる仕組みになっています。私たちが普段街を歩いていて目にするのは実際に施工している様子ですが、その前には企画、調査、設計、といった上流工程の作業があります。

建設コンサルタントの仕事は、最初の企画立案~設計までが一般的です。

建設コンサルタントの役割・フロー

建設コンサルタントは上記の通り建設のための一連の作業のなかで、上流工程を担います。コンサルタントと言うとコミュニケーションを活かして仕事するイメージがあるかと思いますが、建設業界では口を出すだけではなく、地質調査や施工時の監督業務まで含まれるケースが多いです。

作業フローは、だいたい以下の流れで行います。

  1. 企画立案(たとえば道路の渋滞等問題点を洗い出し、官公庁と連携して企画を行う。)
  2. 調査計画(地質調査や、ドラマでよく見るような立ち退きのお願い等はここで行う。)
  3. 設計(主に全体設計を行う。詳細設計は施工業者が担当するケースも多い。)
  4. 施工(コンサルタントは施工時には現場監督のさらに上の監督として携わるケースが多い)

大枠では、上記のような作業フローイメージになります。

1日の仕事の流れ

大枠の作業工程は上記の通りですが、1日単位の仕事を見るとどうなるのでしょう。建設業界は作業フローがはっきりしており、他の業界のように縦横無尽に動くことが少ないです。つまり、実際の施工時に問題点が見つかって、企画の段階まで戻るようなことは少ないということです。

多額の税金が投じられており、また社会の基盤になるものを作っているので、計画から数年、数十年単位で行われ、練りに練った設計を元に施工していきます。そのため、1日単位の作業はどこかの工程に当てはまり1日で大幅に進捗があるわけではありません。

たとえば、ドラマなどでよく見る立ち退き勧告をする際には、1日中現場周りやそれに付随する書類作成などを行います。実際に施工が始まって監督をする際には、各現場のトラブル確認や、それに付随する報告書類作成等を行います。

建設業界は仕事全体で見れば大きなことをやっていますが、進捗がゆっくりであるため、1日1日で切り出すと建設コンサルタントの仕事は地味に粘り強く取り組む必要があります。1日中地域住民と交渉を行い、進展がないままその報告書類を作成して行政に提出する、といったことはよくあることです。

建設コンサルタントに求められる経験

建設コンサルタントになるには、現場監督の経験や、大学の理系や高専で専門的に学んだ経験があると有利です。

未経験でも相性の良い業界・職種

上記の通り建設コンサルタント自体は未経験でも、同じ建設業界で現場監督の経験、学校で専門的に学んだ知識があると就職に有利です。

建設コンサルタントに求められるスキル・資格

次に建設コンサルタントに求められるスキルや資格について解説します。

建設コンサルタントに求められるスキル

一般的にコンサルタントに求められるスキルはコミュニケーション能力、問題解決能力、専門知識、などですが、建設コンサルタントも同様です。しかし、他の業界のコンサルタントに比べるとより高度な専門知識が求められる傾向にあります。

コミュニケーション能力に関しても、周囲を楽しませる、誰とでも仲良くなる、といったタイプのコミュニケーション能力よりは、きちんと論理的に必要な情報を伝える、口頭だけでなく書類でも漏れなく正確なものを作成する、といった能力が求められます。

多額な税金が投じられており計画も長期にわたるものなので責任重大です。表面的なコミュニケーションだけではなく、責任を持って公の場できちんと説明できるコミュニケーション能力が必要不可欠と言えるでしょう。

建設コンサルタントに求められる資格

建設コンサルタントに必須の資格はありませんが、以下のような資格を持っていると有利です。

  • 技術士
  • RCCM
  • 一級建築士
  • 測量士
  • 土木施工管理技士

技術士などは実務経験が数年必要なのですぐに取得できるものではありませんが、実際に資格を持っていなくても面接の際には勉強していることをしっかりアピールすることが重要です。

建設コンサルタントの注意点

建設コンサルタントを目指す前に、本当に自分に向いているのかどうか考えた方が良いです。

建設コンサルタントに不向きな人の特徴

建設コンサルタントに不向きな人の特徴は以下です。

  • 勉強する気がない
  • 地味な作業が苦痛
  • 縁の下の力持ちは嫌だ

建設コンサルタントはコンサルトとは言うものの、トークスキルを活かして華麗に働くような仕事ではありません。行政との地道なやり取りや、地味な地質調査等が必須で、目立たない割には勉強は欠かせません。

こういった地道な努力ができないと建設コンサルタントは厳しいと言えます。

建設コンサルタントの給与・待遇・将来性

建設コンサルタントの平均年収は632万円と高めの数値が出ています。もちろん統計元によって厳密な数字は異なりますが、平均して高めです。土日休みではない、忙しいときは立て込む、といった大変さはありますが、待遇や将来性も期待できます。

参考URL
http://heikinnenshu.jp/interior/kensetsuconsultant.html

建設コンサルタントの今後の推移

震災復興やオリンピック特需の影響で一時的に建設業界はにぎわっています。その後もいろいろな要因で建設の需要は増えると考えられるので、震災復興やオリンピックが終わったら業界が先細りするわけではありません。

また建設コンサルタントはコミュニケーション面以外でも調査等AIにできない領域です。そのため、機械化で仕事が一気に奪われることもないでしょう。


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