「第二新卒」の定義はどこ?企業のニーズと転職に失敗しないためのポイント

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企業が第二新卒を積極採用するようになってから、下記のように第二新卒の定義が分からず悩む方が増えています。
- 「第二新卒って何歳まで?」
- 「自分は第二新卒?」
- 「大学を出てないと第二新卒にならない?」
今回は第二新卒の定義となぜ第二新卒が企業に求められるのか、転職に失敗しないためのポイントなどを解説。
転職を考えている、または転職活動中の若手の方は要チェックです!
目次
第二新卒の定義〜あなたは当てはまる?
厚生労働省が定める第二新卒の定義は次の通りです。
この定義を読んでみると「えっ?定義があるようでないような…」と感じたのではないでしょうか?
結論から言えば、第二新卒には明確な定義がありません。しかし、求人サイトや各企業が定める定義を見ると「学校卒業後、おおむね3年以内」というのが一般的になっています。
第二新卒によくある3つの定義
ここで第二新卒の定義をいくつかの例で見てみましょう。
- 4年制大学卒の場合:25〜26歳ほど
- 2年制の専門卒の場合:23〜24歳ほど
- 高校卒の場合:21〜22歳ほど
大学、2年制の専門や短大、高校など、学校卒業から就職を経て3年以内に転職を考えている人が第二新卒の対象です。
卒業後3年以内に職務経験がない人は「既卒」になる
ここで「でも、厚生労働省の定義では”職務経験の有無は問わない”ってなってるけど」と思った方もいるはず。確かに厚生労働省が定める第二新卒の定義には、就職したことのない人も含まれていますね。
- 卒業後、海外留学をしていた人
- 卒業後、職に就かなかった人
上記のような人も定義上、第二新卒になるため困惑してしまいます。しかし、一般的には学校卒業から3年以内で、社会人経験のない人を「既卒(きそつ)」と言います。
ただし、求人サイトや転職エージェントによっては、既卒者も第二新卒に含めることもあります。そのため、自分が第二新卒になるかどうかは、あなた自身が利用するサービスによって変わるということです。
卒業後3年以内で就職、もしくは転職を考えている方は、求人サイトや転職エージェント、または応募したい企業が定める第二新卒の定義を確認するようにしましょう。
企業が第二新卒を求める理由は「ちょうど良さ」
企業が第二新卒の採用に積極的なのは、第二新卒ならではの「ちょうど良さ」があるからなのです。企業が第二新卒を求める理由には
- 社会人マナーと若さを併せ持っている
- 企業に馴染みやすい柔軟性
- 第二新卒ならではの離職率の低さ
などがあります。
社会人マナーと若さを併せ持っている
社会人経験のある第二新卒は、基礎的な社会人マナーを備えている方がほとんどです。企業からすると、ビジネスマナーの教育に時間やコストをかける必要がなくなります。
社会人マナーがあり、かつ若い人材であれば、将来性を買って採用したいと考える企業が多いのもうなずけます。
企業に馴染みやすい柔軟性
第二新卒は経験豊富な30代以上の転職者と比較して柔軟性が高い傾向にあります。
企業側からすると、どんなに優秀な人材でも社内に馴染めなければ採用はできません。年齢が高い人材の場合、前職の企業方針に染まっていて新しい職場の雰囲気ややり方を受け入れられない人もいるのです。
また、中途採用の場合、先輩社員よりも年齢が高く指導する側が気を使ってしまうことも。この点、第二新卒は固定観念に縛られずフレッシュな人材が多いです。そのため企業の中には、スキルやキャリアがなくても第二新卒を採用する傾向にあるのです。
第二新卒ならではの離職率の低さ
第二新卒は、新卒者と比較して離職率が低いです。新卒者は就活時に次のような問題があります。
- 最初に内定をくれた企業に入社した
- 第一志望ではない企業に入社した
- 好きな職種が分からず適当に就職した
端的に言えば「本当にやりたい仕事に就けなかった」という問題ですね。
しかし、採用した企業からすると新卒者の意思に関係なく教育や事務用品の整備など、多額なコストをかけなければいけません。「思ってた仕事と違った」と退職されてしまうのは、企業にとってデメリットでしかないのです。
この点、第二新卒は新卒者の時に感じたジレンマを解消するべく、転職活動を真剣に行う人が多くなります。
「次は妥協しないで職探しをしよう!」
第二新卒のあなたも、このように考えているのではないでしょうか?前職の経験から、明確な理想をイメージできている第二新卒は、企業にとってもメリットがあると言えるでしょう。
第二新卒は「長続きしないのでは?」というネガティブな側面も
企業にとってポジティブな側面が注目されがちな第二新卒ですが、もちろんネガティブな側面もあります。企業が最も懸念するのは「前職と同じようにすぐに辞めてしまうのではないか?」というポイントです。
第二新卒が転職を考える理由には
- 想像していた職場と違った
- 上司と反りが合わない
- 残業が多すぎる
- 給与や待遇が悪い
- 転勤が多い
など、根本的な原因は「不満」にあります。中途採用の転職で言われる「キャリアアップのため」という理由を第二新卒が使うには早すぎますね。
企業の採用担当からすると、不満が原因で転職を希望している人を簡単に信用できません。「長続きしないのでは?」という疑問や「すぐ人のせいにする人間なのでは?」という心配をするのは当然ですね。
新卒者として入社して3年以内であるにも関わらず、次の職探しをするのは、採用側にとって不安要素にもなるということです。第二新卒に対して「全ての企業がウェルカムな姿勢とは限らない」ことを覚えておきましょう。
スキルやキャリアの未熟さは大丈夫?
転職を考えている第二新卒の中には「自分にはこれといった実績やスキルもないけど転職なんてできるのかなぁ」と心配している方もいるでしょう。
しかし、結論として第二新卒がスキルや実績の心配をする必要はありません。なぜなら、そもそも社会人経験3年以内で実績を残せる人は少ないからです。企業の採用担当も実績やスキルより、やる気や仕事に対する姿勢を重視します。
採用担当が第二新卒に求めているのは、人材としてのスペックではないのです。転職活動を行う際は、経歴を誇張するのではなくやる気や素直さをアピールするようにしましょう。
第二新卒で転職を失敗させない4つのポイント
転職活動を失敗させないためには、以下4つのポイントを意識してみてください。
- 自信を持って「やり切った」と言える経験をする
- 転職する時期は求人企業が多い時期に合わせる
- そもそも本当に転職するべきなのか熟考する
- 一人で不安なら転職エージェントを利用する
自信を持って「やり切った」と言える経験をする
前述した通り、第二新卒が実績やスキルを問われることは稀です。しかし、仕事に対する姿勢は新卒者や中途採用よりも重点的に見られています。なぜなら、第二新卒には「すぐに辞めてしまうのでは?」という不安要素があるからです。
仕事に対する姿勢を認めてもらうには、前職でどのようなことを行っていたかが問われるでしょう。
- 職場を綺麗に保つために積極的に掃除をした
- 同期の中で営業成績トップになった
- 常に笑顔で前向きであることを徹底した
上記はあくまで一例ですが、あなた自身が自信を持って「これだけはやり切った!」と言える経験があることが大切です。
理想と現実のギャップはどの企業でもあり得るもの。そんな中で、信念を持った行動や経験があれば、採用担当も「この人は何かをやり遂げられる人なんだな」と納得しやすいでしょう。
筋の通った経験は転職する者にとっても自信に繋がります。第二新卒として転職活動を行う際は、アピールポイントを作るためにも、ぜひ在職中に「やり切った」と思える経験を積んでおきましょう。
転職する時期は求人企業が多い時期に合わせる
第二新卒が転職活動をする際は、求人企業が最も多くなる時期に合わせて行うことをおすすめします。
● 4月:転職活動期間1〜3月
● 10月:転職活動期間7〜9月
4月は新年度に伴い欠員を埋めるために求人が増える傾向にあります。新卒者と同時に社員研修できることもあり、第二新卒向けの求人も増えやすい時期です。
10月は転勤をはじめ異動や退職などの欠員補充で求人が増える傾向にあります。多くの企業では下半期に突入するため、10月に合わせて第二新卒を募集する企業が増えると言われているのです。
転職者として選択肢が多いに越したことはありません。より多くの求人から興味のある企業を見つけるためにも、転職する時期にも気をつかうようにしましょう。
↓第二新卒の転職時期については以下の記事も参考にしてください↓
転職理由はポジティブに変換すること
第二新卒の転職理由の本質には不満があることがほとんどですね。
ただ、その不満を採用担当へダイレクトに伝えると悪い印象を持たれてしまいます。ネガティブな感情は相手に伝染してしまうので、ポジティブなメッセージに変換しましょう。
- 給料が悪かった→成果主義の職場で自分の能力を伸ばしたい
- 上司と反りが合わない→協調性のある職場で職務に取り組みたい
- 希望の部署に入れなかった→若いうちから希望する部署に全力を注ぎたい
上記のように、負の側面には必ずポジティブなメッセージが隠されているものです。採用担当へ好印象を与えるためにも、転職理由や志望動機は前向きな伝え方を心がけましょう。
そもそも本当に転職するべきなのか熟考する
最後は「そもそも本当に転職るすべきなのかな?」と自問してみることです。
柔軟性のある第二新卒には、様々な選択肢があります。ここで、あなた自身に転職に対する明確な動機がなければ、次の職場でも不満を覚えてしまうかもしれません。
転職で失敗しないためには、落ち着いた俯瞰的な視点が大切です。
- 気張りすぎて面接で受け答えができなかった
- 焦って企業選びをしてしまった
- 勢いで転職したため1年後に後悔した
第二新卒の転職では上記のような失敗事例もあります。
転職は人生の転機とも言える一大イベントです。だからこそ「今すぐ会社を辞めたい!」という感情的な判断をするのは良くありませんね。
できる限り心をフラットな状態にした上で、転職する意味やどんな企業に入りたいのかなどを考えてみてください。転職を考える際は「現職に留まる」のも1つの選択肢であることを忘れないようにしましょう。
一人で不安なら転職エージェントを利用する
第二新卒の転職が新卒時の就職活動と大きく違う点は、転職エージェントの利用が可能な点です。自分の経験を棚卸したり、転職理由をポジティブにしたりするには、客観的な意見があればより良くなります。
そんな客観的な視点を転職のプロである転職エージェントを利用することで得ることができるのです。第二新卒におすすめの転職エージェントをいくつかご紹介しますので、まずは登録してみるのもいいでしょう。
マイナビジョブ20’s
『マイナビジョブ20’s』は株式会社マイナビワークスの20代・第二新卒向け転職エージェントです。大手の運営ならではの豊富な実績で採用企業からの信頼も厚く、転職活動を進めるにあたっての安心感が最大の魅力となっています。
また、第二新卒特有の転職市場を熟知している専門のキャリアアドバイザーがつくので、サポート力にも定評があります。第二新卒の転職で迷ったらまずここに登録することをおすすめします。
就職カレッジ
『就職カレッジ』は社会人経験がない・少ない方に特化した転職エージェントです。既卒、フリーター、ニートなどこれまでの経歴は一切関係なく利用可能です。
就職カレッジは通常の転職エージェントとは異なり、まず約5日間の研修に参加してビジネス基礎から面接対策まで、就職活動に必要なスキルを徹底的に学びます。研修後は書類選考不要の集団面接会が行われるため、就職成功率は81.1%以上といった高い数字を誇っています。
転職するにあたって基礎から学び直したい方にはおすすめですが、研修は終日かけて行われるため、有給が利用できる方、もしくは既に退職している方など、時間が確保できる方のみ利用した方がいいでしょう。
リクルートエージェント
転職成功実績No.1の手厚いサポートで圧倒的な支持を集めているのが『リクルートエージェント』です。リクルートグループならではの企業との幅広いパイプがあり、求人数は群を抜いています。
第二新卒に特化した転職エージェントではないものの、その求人数の多さから第二新卒向けの求人も多数扱っているため登録しておいて損はない転職エージェントです。
まとめ
第二新卒の一般定義は「新卒で入社して3年以内に転職する人」というものでした。企業にとっては、若くてマナーが身についており、なおかつ柔軟性のある側面に需要が高まっています。
しかし「また辞めてしまうのでは?」という不安要素があるのも第二新卒ならではです。面接を行う際は、あなた自身が前職の経験から誇れるポイントをアピールすることが重要です。
第二新卒に興味を示している企業は少なくありません。本当の意味で「良かった!」と思える転職を果たすためにも、第二新卒のメリットを活かした転職活動を行っていきましょう。

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