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webディレクターとは?仕事内容、年収、スキル等を紹介

IT業界は職種の名前が多くてよくわからない、英語を直訳したカタカナばかりでわかりにくい、といった声は多いでしょう。そして、webディレクターもそのうちの一つです。プログラマーやエンジニアはなんとなくわかるけど、ディレクターってなに?

テレビのディレクターとかと同じ?といった疑問を解消し、さらに具体的な仕事内容、年収、スキルについても紹介していきます。

webディレクターの仕事内容

まずwebディレクターが何かというと、web業界の現場監督のようなものです。実際IT全般含め、web業界でも現場監督という言い方はしません。IT業界では職種にカタカナを使うことが多いですが、要するに「web現場監督」ということです。

ざっくりとしたイメージをつかんだところで、次に具体的な役割や作業フローを紹介します。

webディレクターの役割とフロー

webディレクターの役割は現場監督なので、webサービスを運営するために必要なエンジニア、ライター、デザイナーといった方々と協力し、取りまとめ的な役割を担います。作業指示の詳細や、どこまで権限を持つかなどがプロジェクトによって異なりますが、少なくとも各専門分野で作業している方々のスケジュールや進捗状況を把握し、その都度臨機応変に対応する必要があります。

作業フローとしては、基本的に進捗管理やミーティング、各メンバーの受け渡し役、などを期間を区切って行います。webディレクターは書類作成やコミュニケーションを用いて業務効率化を図るのが仕事ですが、具体的な作業内容は人によって、またはその日によって変わってきます。

  • 進捗管理やミーティング
  • 各メンバーの受け渡し役

そこで、あるwebディレクターの1日の仕事の流れを例として紹介します。

1日の仕事の流れ

webディレクターの作業は多岐に渡りますが、たとえば以下のような1日を過ごします。

◆1日の仕事の流れの一例
09:00 進捗整理
09:30 エンジニアミーティング
10:00 クライアントへの進捗報告
11:00 各担当者のスケジュール調整
11:30 仕様変更の連絡
12:00 ランチタイム
13:00 各メンバーのトラブル相談、対応
14:00 各メンバーの作業フォロー、指示
16:00 社内事務作業
17:00 新規開拓営業
19:00 帰宅

webディレクターの仕事内容は広範囲にわたるので上記はあくまでも一部を抜粋しただけですが、「作業メンバーとの情報共有、コミュニケーション」「クライアントとの打ち合わせ、営業」といったどちらの要素も求められるケースが多いです。

つまり、メンバーとクライアントの間に入っての調整やコミュニケーションを取ることがメインの作業になります。もちろんメンバーが作業に行き詰まったり、クライアントが途中で仕様変更を要求するようなこともあるので、スムーズには進みません。

広い視野とコミュニケーションを駆使して問題解決を図ります。

webディレクターになるためにあった方が良い経験


webディレクターはweb業界の現場監督なので、webエンジニア経験やwebライター経験があると良いです。webサービスの種類によって求められる経験は異なりますが、少なくとも何かしらの形で下流工程に携わった経験がないと厳しいでしょう。

下流工程とは、実際にwebサービスを作るために手を動かす作業のことです。web業界ではクライアントから要望を汲み取り、それを設計図にし、作成する、といった流れで上流から下流に流れていきます。

  1. クライアントから要望を汲み取り
  2. それを設計図にし、作成する

下流工程からステップアップするのが基本なので、自分自身が手を動かして作業した経験があった方が良いです。ディレクターとして開発現場を取り仕切るためには、各メンバーの作業内容を把握する必要があるので、自分自身に下流工程の作業経験があった方が圧倒的に理解しやすいです。

ただし、必須というわけではありません。なかにはwebやITにはそれほど詳しくないが、別業界でディレクター経験があり、現場をまとめる能力やコミュニケーション能力に長けている、といったタイプのwebディレクターも存在します。

必ずしも下流工程で作業している人の作業内容を把握している必要はないのでそれでも良いのですが、webに関する知識不足を補うコミュニケーション能力などの「人間力」が求められるので、ある意味難易度は高いと言えるでしょう。

それなら下流工程から経験し、自分自身に作業経験がある状態でwebディレクターとして現場を取りまとめた方が簡単と言えます。

未経験でも相性の良い業界・職種

上述の通りwebエンジニア等実際に自分が手を動かした経験があると良いですが、これに加えてマネージメントサイドの経験があるとなお良いです。webでなくても、たとえばよくあるパターンとしては、大規模の業務システム開発を行う現場でプロジェクトマネージャーの経験があると良いです。

webディレクターとプロジェクトマネージャーの業務性質は非常に似ており、異なるのは業界だけと言っても過言ではありません。webディレクターはwebサービス開発現場における現場監督で、プロジェクトマネージャーは業務用等のシステム開発現場での現場監督と言えます。

webサービスと業務系システムで作業の進め方等異なりますが、重複する部分も多々あります。プロジェクトマネージャーの経験があれば、webサービスに携わったことがなくてもいきなりwebディレクターとして採用されるケースが多々あります。

求められるスキル・経験

求められる経験は上記の通りですが、スキルとしてはwebに関する幅広い知識、クライアント業務知識、コミュニケーション能力、と言えます。webサービス全般やクライアントの業務知識がないと、当然取りまとめることは難しくなります。

現場を仕切る立場として、作業者やクライアントに対する理解は必須です。次に、webディレクターはコミュニケーションを用いてプロジェクトを成功させることが仕事なので、作業メンバーやクライアントと適正にコミュニケーションを図る必要があります。

webディレクターがきちんと機能していないとプロジェクト自体が崩壊する危険性があるので、責任重大です。

求められるスキル

求められるスキルを集約すると、以下の2つです。

  • web、業務知識
  • コミュニケーションスキル

この2つを用いてプロジェクトを成功に導きます。webを含むIT業界ではトラブルの発生は日常茶飯事で、途中で仕様変更が重なるようなケースも多々あります。むしろ仕様変更なしにスムーズに進む方が稀でしょう。

仕様変更、トラブル発生のたびに情報共有しつつ適正な対処を行わないと、プロジェクトは円滑に進みません。エンジニア同士ですらバラバラにつながらない方向で作業を進めてしまうことがあるので、webディレクターが間に入って調整する必要が出てきます。

資格について

webディレクターに必須の資格はありませんが、以下の資格を所有しておくと業務に役立ち、評価も多少高くなるでしょう。

  • プロジェクトマネージャー
  • webアナリスト検定
  • 経営学修士
  • web検定webリテラシー
  • web検定webディレクション

他にもいろいろありますが、はっきり言ってしまうと資格よりも実務経験や、以下に自分のスキル、経験を話せるかの方が圧倒的に重要です。IT業界全般に言えることですが、特にコミュニケーション能力が重要なwebディレクターにとって、所有資格を単にアピールするだけでは弱いです。

資格そのものをアピールするというよりは、資格を受けることで知識を身に付けることを優先すると良いですね。

webディレクターの給与・待遇・将来性

まずwebディレクターの平均年収ですが、dodaの統計をマイナビが発表したものによると、452万円となっています。エンジニアなどと比較すると、ふり幅が狭いイメージです。エンジニアのように高いスキルでアピールするというよりは現場の取りまとめ業務なので、圧倒的な高スキルディレクターを目指すというよりは、ある意味ゼネラリストのイメージになります。

幅広く能力アップしていけば、転職やフリーランスとしてさらなる収入アップも期待できます。待遇に関しては、会社によります。エンジニア同様納期の厳しいプロジェクトが重なると業務が大変で、残業代等に関しても会社によるでしょう。

将来性に関しては絶対安泰とは言えませんが、スキルアップしていけばAIにとって代わられることの少ない分野ではあります。webディレクターはコミュニケーション能力を活かして対人的に働く性質を持つので、AIがもっとも苦手とする仕事です。仕事がすぐになくなることもなければ、スキルアップ次第で収入アップを狙えます。

参考URL
https://mynavi-creator.jp/blog/article/to-increase-the-annual-income-as-web-director

今後の推移

今後AI化が進み、また2020年からの全国の小学校でのプログラミング教育必修化の影響で、飽和状態になると予測されます。つまり、プログラミングできる人が増え、AI化が進めば必然的に人間は対人的なコミュニケーション業務に重きを置きます。

コミュニケーションと言っても直接的な会話だけでなく、インターネットを介してのコミュニケーションも含みます。いずれにしても、いろいろな形でwebディレクションを行う人口が増えていくと予測されるので、競争に勝ち残るためにはスキルアップのための努力が必要です。

スキルアップを行えば、AI化やプログラマーの増加はむしろチャンスになるので、新しい市場を開拓していかに環境を活かしていくかが勝負の分かれ目と言えるでしょう。


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