既卒と第二新卒の違いは何?対策法の違いを理解してスムーズに就活成功!
就活市場や転職市場で使われる「既卒」や「第二新卒」。
上記2つの言葉の違いを正確に把握している人は、意外と多くありません。
本記事では第二新卒と既卒の違いや第二新卒・既卒が持つメリット・デメリット、既卒が中途採用枠で応募するときのポイントを解説。
既卒から就職を目指している方は必見です!
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目次
既卒と第二新卒の違いは「正社員経験の有無」
就職活動や転職活動で求人票をチェックしていると、「既卒の応募可」や「第二新卒者歓迎」という言葉を見たことがある人も多いのでは?自分が既卒と第二新卒のどちらに当てはまるのか分からない人もいるかもしれません。
既卒と第二新卒は言葉の響きは似ていますが、対象としている人はまったく異なります。既卒と第二新卒の大きな違いは、正社員として働いた経験の有無です。
既卒とは、高校や専門学校、大学などの教育機関を卒業後、どの企業にも正社員として就職したことがない人を指します。
一方で第二新卒は、高校や専門学校、大学などの教育機関を卒業後、一度以上どこかの企業に正社員として就職した経験があり、その後2~3年以内に退職した人または転職活動を行っている人を意味しています。
既卒や第二新卒は何歳まで?
何歳までが既卒や第二新卒になるのかと、不安に思う人もいるかもしれません。既卒や第二新卒にはフレッシュな印象がある方が多いかもしれませんが、いずれも年齢に制限はありません。
それぞれの言葉の意味する条件に当てはまっていれば、年齢に関係なく何歳でも既卒者や第二新卒者となります。これは浪人や留年を数年経験した場合、第二新卒で20代後半であるケースも想定されるためです。
既卒にはない第二新卒ならではのメリットは?
第二新卒ならではのメリットを考えてみましょう。既卒にはなく、第二新卒ならではのメリットは以下の2つです。
- 正社員として働いた経験がある
- 会社で働くことの現実が分かっている
(1)正社員として働いた経験がある
既卒にはない第二新卒のメリットは、やはり正社員として働いた経験があることです。正社員として初めて働く人には、電話応対や名刺交換の仕方のような社会人としてのマナーや言葉使い、基本的なパソコンの使い方など、いわゆる社会人教育を行なう必要があります。
第二新卒者はすでに社会人教育が済んでいるため、新しく雇い入れる会社は、教育費や時間、労力などをカットすることができます。
(2)会社で働くことの現実が分かっている
正社員として働いた経験のある第二新卒者は、会社で正社員として働くことの良い面もそうでない面も実体験しているため、「正社員がこんなに大変だとは思わなかった」というイメージのギャップがありません。第二新卒者は、会社組織で働くことへの耐性が備わっていると言えるでしょう。
既卒にはない第二新卒ならではのデメリットは?
第二新卒は、メリットになることばかりではありません。既卒にはない第二新卒ならではのデメリットもあります。
- またすぐに辞めてしまうのでは?という企業の不安
- 経験年数が浅いのにキャリアがあると思い込んでしまっている
(1)またすぐに辞めてしまうのでは?という企業の不安
第二新卒者に対して企業は、「入社してもまたすぐに辞めてしまうのでは?」と不安に感じることが多いでしょう。
特に第二新卒者で転職回数の多い人や、1年も経過しないうちに退職している場合などは、企業は「人間関係がうまくいかないのかも?」や「飽きっぽくてすぐに嫌になってしまうのでは?」など、さまざまな不安を感じます。
(2)経験年数が浅いのにキャリアがあると思い込んでしまっている
第二新卒者のなかには、仕事の経験が浅いにもかかわらず、自分にはキャリアがあると思い込んでしまっている人がいます。たしかに仕事を始めたばかりの人でも仕事ができる人は大勢いますが、仕事には、経験でしか分からないことも多くあります。
社会人経験が浅い第二新卒者の場合、「~の業務を担当した」とは言えても、「~の仕事ができます」と言い切るのは、印象が良くならないためおすすめできません。
正社員として仕事をした経験があっても、経験年数が浅いのが第二新卒者です。事実をしっかりと受け止め、謙虚でフレッシュな気持ちや態度を心がけましょう。
第二新卒にはない既卒ならではのメリットは?
既卒にしかないメリットやデメリットをチェックしてみましょう。既卒者は、第二新卒にはない既卒ならではのメリットを生かして、就職活動を進めることをおすすめします。
既卒ならではのメリットは以下の2つです。
- 応募できる対象が広い
- 働く意欲が強いことがアピールできる
- 入社のタイミングを合わせることができる
(1)応募できる対象が広い
既卒のなかでも既卒3年以内であれば、新卒対象の求人へも応募できることをご存じでしょうか。平成22年に厚生労働省が改正した「青少年雇用機会確保指針」により、既卒3年以内の人は新卒扱いとし、新卒を対象とした求人にも応募ができるようになりました。(※企業によっては令和〇年卒業見込み者対象としているケースもあるため、応募の前には企業に確認することをおすすめします)
新卒枠での応募に合わせて、既卒者は中途採用枠として募集されている求人へも応募することができます。既卒3年以内の人であれば、新卒枠・中途採用枠ともに応募できるため、幅広い就職活動が可能です。
(2)働く意欲が強いことがアピールできる
既卒になった理由は人それぞれですが、一度新卒のときに就職するチャンスを手放しています。その分、働くことへの思いが強いことをしっかりと伝えることで、入社1~3年で転職または転職を考えている第二新卒との違いをアピールすることができます。
なぜ既卒になったのかという理由と、潔い反省、次へ向けたやる気の3つを上手に伝えて、仕事や働くことへの意欲を示しましょう。
(3)入社のタイミングを合わせることができる
入社のタイミングを応募企業の望む時期に合わせることができるのは、既卒者の大きなメリットです。特に、今すぐにでも人手がほしいという企業の場合は、すぐに働ける人材は貴重です。
一度退職をして転職活動をする第二新卒の人もいますが、今の仕事をしながら転職活動を進める第二新卒者も多くいます。在職中の第二新卒者の場合は、現在の仕事の引き継ぎなどで1か月以上入社を待たなければいけないことも少なくありません。
第二新卒にはない既卒ならではのデメリットは?
既卒はメリットだけではありません。第二新卒者にはなくとも、既卒に存在してしまうデメリットとは何でしょうか。
- 正社員として働いた経験がない
- 中途採用枠では未経験者可の求人以外はハードルが高い
- 既卒になった理由に企業が不安を感じる
(1)正社員として働いた経験がない
一番のデメリットは、やはり正社員として働いた経験がないことです。ビジネスマナーを1から教える必要があるため、企業は教育に時間と人手、労力を費やすことになります。第二新卒者と違って、すぐに仕事を教えられるようなスピーディーさに欠けるのが難点です。
また、正社員として働いた経験がないため、仕事が辛いときや組織の一員として働くことに、どの程度耐性があるのか企業が不安に思うこともあります。
(2)中途採用枠では未経験者可の求人以外はハードルが高い
既卒者が中途採用の求人に応募できるといっても、採用されるのは、ほとんどの場合で「未経験者も応募可」と記載されているものに限られるという点です。
既卒者は、条件によっては新卒枠でも中途採用枠でも応募することができますが、キャリアがないため、中途採用のキャリアが問われる仕事で採用されることは大変難しいでしょう。
第二新卒者の場合は、経験は浅くとも経験者になるため、同じ職種であれば採用される可能性が既卒者より高くなります。
(3)既卒になった理由に企業が不安を感じる
既卒者の応募で企業が感じることは、「なぜ既卒になったのか」「就活を真面目に取り組まなかったのではないか」「空白期間に何をしていたのか」などです。
既卒になった理由が、真面目に就活をしなかったような場合でも、それについて反省し、今は働きたいと強く思っている気持ちをぶつけることでチャンスが広がります。
言い訳やごまかしは、採用試験では通じません。曖昧な答え方をしてしまうと、企業は不信感を抱く可能性があるため、答え方や内容には注意しましょう。
既卒になった理由が留学や家族の事情など、企業にも伝わりやすいものであれば、企業が不安に思うことはないでしょう。
既卒者が中途採用枠へ応募するときの4つのポイント
前述したように、既卒者の条件によっては、新卒枠と中途採用枠の両方へ応募することができます。既卒者が中途採用枠へ応募する時のポイントをご紹介します。ポイントをおさえて内定をつかみましょう。
- 狙いめは「未経験者可」の求人
- 身なりや言葉遣い、立ち居振る舞いに注意
- キャリアがないのはポテンシャルの高さでカバー
- 応募方法を変えてみる
(1)狙いめは「未経験者可」の求人
中途採用枠は、基本的にはキャリアのある人を対象としています。どの程度のキャリアを望んでいるかは、企業によってさまざまです。キャリアのない既卒者が中途採用枠で採用されるためには、「未経験者可」と書かれているものが狙い目です。
「未経験者可」の求人では、中途採用枠とは言えキャリアを求められていないため、既卒者でも採用される可能性が高くなります。「未経験者可」とされている場合は、しっかりとした研修を受けられるケースも多く、キャリアを積みたい既卒者にとってメリットが大きいと言えます。
(2)身なりや言葉遣い、立ち居振る舞いに注意
中途採用枠に応募するときは、キャリアのある人を募集している場合も「未経験者可」の場合も、社会人としてのビジネスマナーは求められます。書類の書き方はもちろん、面接の際のスタイル、言葉使い、立ち居振る舞いなどはしっかりとチェックされているため、勉強して練習しておくことをおすすめします。
企業が感じる既卒者のデメリットの1つに、ビジネスマナーなど社会人教育を受けたことがない点があります。「この人ならすぐに覚えてくれそうだ」「教えなくてもある程度きちんと対応できる人」などの印象が残せると、企業が感じる不安も少なくなります。
(3)キャリアがないのはポテンシャルの高さでカバー
既卒者にとってキャリアがないことは、仕方のないことです。それをカバーできるほどの熱意や仕事への意欲をしっかり伝えることが重要です。
企業も既卒者の応募を受け入れている時点で、その人にキャリアがないのは百も承知です。企業が既卒者に求めているのは、バイタリティやその人の成長性、ポテンシャルの高さです。しっかりとした受け答えで、前向きなやる気を見せることが内定への近道です。
(4)応募方法を変えてみる
個人で中途採用枠へ応募するのは、少しハードルが高いと感じる既卒者も少なくありません。個人で応募することに自信がないときは、応募方法を変えてみましょう。
例えば、転職エージェントに登録をして、希望の求人を探してもらうのも1つの手です。転職エージェントでは求職者1人1人に担当者がつき、二人三脚で就職活動を進めることができます。
企業とのやりとりは担当者が行ってくれるため、既卒のハンデをうまく乗り越えられそうにないときでも安心です。
転職エージェントの中には、模擬面接や書類のチェックなどで、就職活動をサポートするサービスを行っているところもあります。既卒の就職事情にも詳しいため、就活の進め方が分からない場合におすすめです。
幅広い就活ができるのは既卒のメリット!
中途採用枠に応募できるだけでなく、条件によっては新卒枠にも応募ができる既卒は、幅広い就活を行なうことができます。キャリアがないことをハンデにせず、それをカバーしながら上手に既卒のメリットを生かした就活をしましょう。
1人で就活を進めるのに自信がない場合は、転職エージェントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。既卒者向けのおすすめ就職エージェントについては以下の記事も参考にしてください。
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