既卒に契約社員や派遣社員をおすすめしない4つの理由

なかなか就職が決まらない既卒者は、契約社員や派遣社員として働いたほうが良いのではないかと考える人も少なくありません。
契約社員や派遣社員は、できるだけ早く収入が欲しい場合に有力な選択肢となりますが、既卒者が契約社員や派遣社員を選ぶには、いくつか注意点があります。
今回は、既卒者におすすめの就業形態は何かを考えてみましょう!
目次
正社員・契約社員・派遣社員の違いとは?
正社員や契約社員、派遣社員、言葉は似ていますが、雇用形態はそれぞれ大きく異なります。
「お給料がもらえて、働ければそれで良いんじゃないの?」などの軽い気持ちで就職してしまうと、後から後悔しかねません。
まずは正社員・契約社員・派遣社員の違いを確認してみましょう。
正社員とは?
「正規雇用」と呼ばれるものが正社員です。雇用契約をは、働いている会社と結びます。
就業期間に定めがなく、社内規定に反する行為をせず自分から退職の意思を伝えない限り、基本的に定年まで働けるでしょう。
契約社員や派遣社員とは異なり、仕事での裁量が大きいのが特徴。
その分責任も大きくなりますが、ボーナスや業績賞与の対象となり昇給の可能性もあるなど、将来にわたり収入アップが見込めます。
契約社員とは?
契約社員は正社員と同じように、働いている会社と直接雇用契約を結びます。
しかし半年契約や1年契約など、就業期間に定めがあるのが正社員と大きく異なる点です。契約期間の長短は会社や個人の状況によって様々で、特に法律で決まりはありません。
契約更新の時期が近づくと双方に意思確認が行われ、契約を継続するのか終了するのかを決めます。
景気や業績に大きな影響を受けたり、基本的な仕事内容も決められているため、定期的なジョブチェンジを目指す場合には不向きです。
特殊な場合を除き、契約社員は正社員よりも給料が低い場合が多いでしょう。ボーナスや業績賞与、昇給の対象になるかどうかは、企業によって異なります。
契約社員を経験したのちに、その人のスキル次第で正社員に登用する制度を設けている企業もあります。
派遣社員とは?
派遣社員が正社員や契約社員と大きく異なる点は、雇用契約を結ぶ相手です。
正社員や契約社員は実際に働いている会社と雇用契約を結んでいますが、派遣社員は派遣登録をした会社と雇用契約を結び、実際に働く会社とは結びません。
雇用期間は、派遣会社や派遣先の会社、本人の状況や希望を考慮して決定されます。
契約期間が過ぎると、次の仕事を派遣会社と相談して探します。仕事内容は契約時に決められており、規定以外の仕事は基本的にしません。
給料は時給制、ボーナスや交通費が出ないケースが一般的で、給料は契約を結んでいる派遣会社から支払われます。
契約社員になるメリットやデメリットは?
なかなか就職先が見つからず、契約社員での雇用を検討する既卒者も少なくありません。そこでここからは既卒者が契約社員になるメリットやデメリットをご紹介します。
契約社員のメリット
- 正社員よりも採用されやすい
- 会社によっては正社員になるチャンスがある
契約社員のデメリット
- 給与面や福利厚生面などで、正社員よりも不利になりやすい
- 景気や業績悪化などの際に、人員整理の対象となりやすい
- 有期契約5年を経過しないよう雇い止めをされることがある
- 決められた仕事のみを担当するため、転職時にキャリアが認められない場合もある
派遣社員になるメリットやデメリットは?
派遣社員は、正社員や契約社員と比べて最も採用されやすいため、今すぐ収入を得たい場合に人気があります。既卒者が派遣社員になるメリットやデメリットをご紹介します。
派遣社員のメリット
- 正社員や契約社員と比べて最も採用されやすい
- 時給制なので、残業に巻き込まれにくい
- 派遣会社により、スキルアップ研修に参加できる
派遣社員のデメリット
- 本人の意思とは関係なく契約が更新されないことがある
- 時給制なので休日や欠勤などで給与が不安定になる
- 基本的に交通費やボーナスの支給がない
- 決められた仕事のみを担当するため、転職時にキャリアが認められない場合もある
既卒者に契約社員や派遣社員をおすすめしない4つの理由
何らかの事情で今すぐ収入を得たい場合、契約社員や派遣社員は正社員よりも採用されやすいため、選択肢の1つにするのも良いでしょう。
しかし、既卒者のなかには「早く就職しなければいけない」という焦りから、契約社員や派遣社員を検討する人もいます。
キャリアのない既卒の場合、長く働くことを考えると、やはり契約社員や派遣社員よりも正社員を目指すことをおすすめします。
では、なぜ既卒者に契約社員や派遣社員をおすすめできないのか、理由を解説します。
(1)辞めるタイミングを失いやすい
正社員を目指していた既卒者が一旦契約社員や派遣社員として就職し、ビジネスマナーやスキルをある程度身につけてから正社員に転職しようとする人もよくいます。
しかし、いざ働き始めると毎日が忙しくなり、軽い気持ちで就職したはずなのに辞めるタイミングを失ってしまうのはよくある話です。
(2)正社員でない期間が延びてしてしまう
既卒とは、大学や高校、専門学校などの教育機関を卒業した後に一度も正社員として働いたことがない人を意味しています。
しかし契約社員や派遣社員は正規雇用ではないため、どれだけ仕事をこなした実績があっても、転職時にキャリアと認めてもらえない場合もあるでしょう。
その場合、正社員としての経験がない既卒にとっては結果的に既卒期間を延ばしてしまうだけになる危険があるのです。
(3)次の転職で年齢的にさらに不利になる
契約社員や派遣社員として働いている期間が長ければ長いほど、どんどん年齢を重ねてしまいます。
年齢を重ねれば、正社員転職が不利になるとは一概には言えませんが、年齢が上がるほど求人数が減ることは確かです。
いつか安定した仕事に就きたいと思う人には、やはり契約社員や派遣社員として長く働くのはおすすめできません。
(4)収入や契約期間を気にした生活を送ることになる
既卒に限らず、契約社員や派遣社員で働くことは、雇用が安定しないのが一番大きなデメリットとなります。
収入や契約期間を気にした生活が続くほか、雇い止めや派遣契約が更新されないなど、急に収入が不安定になるケースも珍しくありません。
特別な理由がない限りは、不安やストレスを抱えた生活よりも安定した生活が送れるように正社員を目指すことをおすすめします。
既卒者が契約社員や派遣社員で働くメリットはあるの?
既卒者にあまりおすすめできない契約社員や派遣社員といった働き方ですが、メリットがないわけではありません。
例えば、正社員として就職したいと考えている会社があるが、キャリアがないために中途採用試験が受けられない場合などです。
働きたい業種や職種に関連した仕事の契約社員や派遣社員であれば、正社員として転職する時のアピールにできる可能性があります。
契約社員や派遣社員での実績は、キャリアとして認められないことが往々にありますが、まったく関係のない仕事をしている人よりは有利に働くでしょう。
また、近い仕事をすることで、さらに働きたいという気持ちが高まったとアピールすることにも使えます。
ただし、正社員として働くことを念頭に置いている場合は、期間を決めずに長々と契約社員や派遣社員で過ごすことはおすすめできません。
「2年後には27歳になってしまうため、正社員として働くためにも、契約社員や派遣社員として働くのは2年だけ」など、自分の年齢とのバランスを考えて、しっかりとした就職&転職プランを立てることをおすすめします。
既卒者が正社員を目指すならまず自分の棚卸しを
既卒者には契約社員や派遣社員よりも正社員がおすすめだと言ってきましたが、そのために大切なのは今の自分の棚卸です。
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契約社員や派遣社員の前に、正社員の就活をもうひと踏ん張り
契約社員や派遣社員として就職する前に、もう一度、自分の就活を振り返ってみてはいかがでしょうか。
採用試験を受ける件数を増やしてもなかなか仕事が見つからない、面接をパスできない、面接で何と答えたら良いかわからないなど、自分の就活に自信がない人は、一度就職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。
就職エージェントは就活や転職のプロなので、既卒の就活事情にも詳しく、的確なアドバイスを受けることができるでしょう。就職エージェントを活用して、すぐに就職が決まった人も少なくありません。
模擬面接などでアドバイスを受け、少し言い回しを変えるだけで、面接官へ与えるイメージが大きく変わることも。正社員としての仕事を諦めずに探すことが、安定雇用への一番の近道となりますよ。
既卒におすすめの転職エージェントは以下の記事を参考にしてください。
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