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30代異業種×異職種の転職は熟考すべきだけど本気なら道はある。

心に決めたやりたいこと、専門職から心機一転、転職活動の行き詰まり…異業種で異職種の転職を考える理由は様々です。険しい道だと聞くけど挑戦してみたいし、実際どれくらいチャンスがあるのか知りたい、という人は少なくないでしょう。

今回は異業種×異職種の転職で直面する現実と、少しでもチャンスに近づく方法をお伝えします。

異業種×異職種転職とは?

そもそも業種とは会社の事業や所属する業界で、大きく18種類に分類されるのが一般的です。
対して職種は自分が担当する仕事です。一つの会社の中でも1人ずつ担当の仕事は異なります。
それぞれが前職と転職後で同じ種類なら、異なれば、と分類されます。

難易度順・4つの転職パターン

転職市場はどれだけ経験を買ってもらうかで成立するものですが、特に30代に求められているのは即戦力と専門性です。未経験で今後ののびしろを考慮される、いわゆるポテンシャル採用は20代までの場合が多いです。これを考慮しながら転職パターンを成功確率の高さ順にご紹介します。

業種職種

例:食品会社の営業 別企業の食品会社の営業

知識と経験という最も求められている要素を兼ね備えています。企業側からも即戦力としての活躍が期待できます。

業種職種

例:食品会社の営業 自動車会社の営業

業界について新しく学ぶことが必須となりますが、知識は努力次第で補えるものです。これまで培ってきた経験や技術があるため、職務自体が前職と同じであれば企業側も入社後をイメージでき比較的採用につながりやすいでしょう。

業種職種

例:食品会社の営業 食品会社の商品開発部

業界に関する知識はあるのに、前職での実績を直接活かすことができないという難点があります。現職の企業内で希望する職種があるのであればそれを依頼してみるのもありです。時間を経なければ得られない「経験」は短期間で補えないため即戦力となりにくく、企業も厳しい見方をします。

業種職種

例:食品会社営業 自動車会社製品開発部

前職を活かせないため、未経験として扱われます。新しいことを学んで取り入れる力は20代に比べると劣るので、同じ未経験なら30代は採用されにくく年収のダウンはまず避けられないでしょう。

一番不利な業種職種

異業種異職種の転職はできれば一番後回しにすべきで、現状が嫌だからと選ぶにはあまりに高リスクです。まずはどうしてもその仕事がしたい理由と将来の展望を明確に持たなければなりません。業種・職種含めてネガティブな面まで希望職について詳しく研究したうえで、本当に異業種異職種がいいのかを自分に問いましょう

これだけの不利に立ち向かう情熱と根性がないと本当に厳しそうだね。

今の待遇に不満なだけで、ほかの3パターンから好条件の企業が見つかるなら、チャンスは絶対そっちのほうが高いわ。

増加傾向にある異業種×異職種の転職者

下図はリクルートワークス研究所の調査結果を抜粋・グラフ化したものです。

参考:全国就業実態パネル調査 2018データ集 P.323 職種間移動(中分類)/職種移動パターン/リクルートワークス研究所

1番リスクが高いはずの異業種×異職種で転職した人が2番目に多い!

この中には自ら希望したのではなく、業・職種を選べない状況で結果的にしかたなく異業種異職種の転職になった人も含まれています。しかし実際に少子化や団塊世代の引退による企業内の人手不足を補うには若手の採用だけでは足りず、未経験の領域でも対象の年齢層を上げて採用するケースが徐々に増加中です。希望者と比べて実際の数が少ない30代以降の業・職種を問わない転職を国も推進しています。
 

本当に目指したいなら、チャンスは限りなく低いけど、皆無ではないってこと。

出展:多様な選考・採用機会の拡大に向けた取組について要請しました 別添6 /厚生労働省

異業種×異職種転職のメリット

こんなに大変そうな未経験の業・職種への転職だけど、得られる利点もあるのよ。

やりがい

異業種で異職種の転職で得られる一番の利点は、自分の仕事により高い価値を見いだせることでしょう。現職の待遇に不満がなかったとしても、意義を感じられない仕事をして毎日過ごしていくことに辛さを感じる人にとっては、多少収入が落ちてもモチベーションのあるわくわくした日々が送れることのほうが大切に感じられる場合があります。

ビジネスチャンスの拡大

まったく違う領域の仕事だからこそ、前職でのノウハウや視点・人脈が思わぬところからつながって新たなアイデアの創出が期待できます。また新たな職場でのスキルも身に付けることによって、応用力など自分自身の成長も得られるでしょう。スキルや技術の幅が広げられ、企業への貢献度も高まり、活躍できるチャンスがあります。

環境の一新

活躍の領域が限定的な専門職からの転職では、否が応でも異業種異職種の転職になってしまいます。前職が健康に影響を及ぼすほど辛い状況だったのだとしたら、追い詰められて転職を選ぶケースも少なくはないでしょう。だからこそまったく異なる世界への転職で、前職で感じていたしがらみを一新できるというメリットもあります。新たなスタートを切れることで心も体も良好に過ごせるならそれに越したことはありません。

確かにこういう利点は人によっては何物にも代えがたいね。

30代未経験業・職種の企業はこう選ぶ

未経験OKの企業

求人情報の中には、未経験OK・歓迎というものが散見されます。対象年齢が該当していれば異業種異職種転職の30代にとってもねらい目です。

未経験でも積極的に募集してくれるってめっちゃありがたい! でもこれって企業にメリットはあるのかな。

新卒者不足も伴い、人件費に限りがある企業の中には高額の給与を要する経験者よりも低めの給与提示で受けてくれる未経験の人材を採用するところが出てきています。自社では網羅できない分野の経験や知識・社会人スキルを新事業で活かしたい、というところもあるようです。

企業のこういう意図を察して応えられるように自分を売り出せば、少しでも選考を有利に進められるね!

ただし、ブラック企業も同じ条件で募集するからくれぐれも気を付けて! ハローワークや転職エージェントを介すと避けやすいわ。

可能性がある業種や職種

就きたい仕事が、これから需要が出て成長するもの需要がなくならないもの海外からの訪問者向けサービス・システムに関するものであれば、チャンスは少し高まるかもしれません。具体的な例としては営業、IT・web、エンジニア、飲食・小売、美容、不動産、介護福祉などが挙げられます。

特にIT関連はあらゆる物事に関係があるでしょ? 精通する人手がいろんな領域で不足してるの。転職前・後どちらかがIT関連の転職が増えてるのよ。

自分がやりたいと思っている仕事の需要や発展の可能性はどうなのか、調べておきたいね。

どう自分を売り出すか

業・職種問わず使える能力のアピール

自分がどう企業に貢献できるのかをアピールする強い武器が経験や技術です。しかしそれが通用しない異業種×異職種の転職では、どの業界でも通じる自分の能力やスキルをPRできるよう練り上げておく必要があります。いわゆるキャリアの棚卸です。

出版物を使って一人でもできるし、不安ならエージェント各社のサイトや面談で行うこともできるわ。最近は国からもポータブルスキルっていう呼び方で、転職に活用するように勧められてるわよ。

出展:ミドル層のキャリアチェンジにおける支援技法 /厚生労働省

課題の認識ができること

自分の現状の立ち位置と課題を認識してそれにどう取り組むかというのは面接でも質問されることがしばしばあります。これが把握できていると客観的な視点や問題解決力などがアピールでき、企業の目にも魅力的に映ります。棚卸の際には忘れず一緒に導きだしておきましょう。

資格を取る

長期戦に臨むスタミナがあるなら資格取得もお勧めです。未経験でも知識があることがアピールでき、その仕事への本気の意欲や熱意を見せることもできます。希望する仕事に有利な資格を探し、取得にむけての手立てを検討してみましょう。

資格取得を報告するだけじゃなくて、例えば習得した技術で自作したものを持っていったりすればより明確なアピールにつながるわ。企業研究で得た知識を交えながら質問に答えることも有効よ。

なんだか突破口が見えてきた気がするよ!異業種×異職種の転職がしたい人もあきらめなくていいんだね!

異業種異職種、挑戦するなら覚悟を決めて

異業種×異職種の転職はいばらの道。あいまいなモチベーションならやらないほうマシよ。だけど本気でやるって決めたんなら、あきらめないでとことんできる手を尽くしなさい。
より良い環境でやりたかったことができる、努力の向こうにそんな満たされた人生が待ってるなんて最高じゃない?


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