最終更新日:

仕事のモチベーションが上がらない時はどうする?仕事で失敗しない対処法

仕事のモチベーションが上がらない…その原因と対処法をまとめました

仕事のモチベーションが上がらない…

2017年に行われた米ギャラップ社のアンケート(※)によると、日本で「熱意ある社員」はたったの6%しかいないそうです。

つまり、多くの日本人はモチベーションについて悩んだ経験があると言えるでしょう。

本記事ではモチベーションとは何か、発生する問題、モチベーションを上げる方法について解説します。

モチベーションの上げ方を理解し、仕事もプライベートも充実した毎日を送ってくださいね。

「熱意ある社員」6%のみ 日本132位、米ギャラップ調査/日本経済新聞

そもそもモチベーションとは?

やる気が出ない…何かモチベーションを上げるいい方法はない?

もちろんあるわよ☆ヒロミ、そもそもモチベーションって何だと思う

えっ、…やる気じゃないの?

惜しいけど、正確じゃないわね★まずはモチベーションについて説明するわ♡

「モチベーション=やる気」ではない

私たちは多くの場面で「モチベーション」と「やる気」を同じ意味で使用していますが、厳密に言うとこの2つは別物です。

まず、モチベーションとは「行動する理由(専門用語では『動機づけ』と呼ばれます)」で、対するやる気は「行動するためのエネルギー」だと言えます。

例えば、「家族との時間を過ごしたいから、今日は仕事を早く終わらせるぞ!」といった場合、「家族との時間を過ごす」といった理由(=モチベーション)があるから、「仕事を早く終わらせるぞ!」といったやる気が出ます。

つまり、やる気はそれ単体で上がるのではなく、強いモチベーションがあって初めてやる気が上がるわけです。

残業を減らしてもやる気は上がらない

残業時間削減による就業環境の変化

出典:10万人の社員クチコミによる「働き方改革」検証/PR Wire

やる気を上げるには強いモチベーションが必要だと言いましたが、それは嫌な作業を取り除いただけではやる気は上がらないといった意味でもあります。

上の図はそれを示す調査結果です。2017年にVokersが行った調査によると、人は残業時間を減らしてもやる気が上がらないとの結果が出ています。

そうなんだ…忙しいからやる気がでないとばかり思ってたよ…!

モチベーション(動機づけ)には3種類ある。

モチベーションがやる気と異なるとはわかりましたが、それではモチベーションとは一体何でしょう?

まず、モチベーションとは専門的には「動機づけ」と呼ばれます。そしてその動機づけには以下の3種類が存在します。

  1. 生理的動機づけ
  2. 外発的動機づけ
  3. 内発的動機づけ

1.生理的動機づけ

「生理的動機づけ」とは、生物が生きるための最も原始的な動機づけで、食べるため、寝るため、子孫を残すためにやる気を出すなどです。

しかし、現代は生活水準も高く、生きるためにやる気を出す場面はそう多くありません。ましてや仕事のやる気を出すためにはこの動機づけは使いづらいでしょう。

2.外発的動機づけ

「外発的動機づけ」とは、アメとムチのような外側からの刺激による動機づけで、「高いボーナスをもらうためにがんばる」や「上司に怒られるのを避けるためにがんばる」などです。

この動機づけは、単純作業の場合はパフォーマンスが向上するとわかっていますが、現代の主要な作業であるクリエイティブやイノベーションが必要な作業においては逆にパフォーマンスが下がってしまうと近年明らかになりました。

3.内発的動機づけ

「内発的動機づけ」とは、自分の内側からの刺激、具体的には「自主性」「成長」「目的」からくる動機づけで「楽しいからがんばる」「成長したいからがんばる」「世の中を良くしたいからがんばる」などです。

従業員一人一人の自主性を求められる現代社会において、この内発的動機づけが最も時代に合っていると言えるでしょう。

日本人は「やりたいからやる」じゃなくて「やった方がいいからやる」「やるべきだからやる」と考えている子が多いように見えるわ☆でもこれじゃあ自主的じゃなくて強制的にやらされてる感じよね…アタシだったらモチベーションは上がらないわ★

動機づけについての詳しい情報は以下のTED動画も参考にしてみてください。

参考:やる気に関する驚きの科学 / TED

自分で制御できる所にフォーカスする

このようにモチベーションには3種類存在しますが、仕事のモチベーションが上がらないと悩んでいる人は、外発的動機づけに期待しすぎて振り回されているケースが多いです。

もちろん、外発的動機づけが悪いわけではありませんが、外発的動機づけは自分では制御できない要素が多く、どれだけ頑張っても期待通りの結果を得られるとは限りません

例えば、高いボーナスをもらうためにやる気を出したとしても、最終的にボーナスの支給額を決めるのは経営側ですし、上司に怒られるのを避けるためにやる気を出したとしても、怒るかどうかは上司の気分次第でしょう。

つまり、外発的動機づけに「過剰な期待」をすると裏切られた気分になってモチベーションが下がるのです。

従って、モチベーションを上げる・維持するためには内発的動機づけ、つまり自分で制御できる所にフォーカスするのが大切です。

アタシはカワイイ男子に好かれたいから美を追求してるわけじゃないの☆アタシ自身が強く!美しい!レディー・タナカで在り続けたいから!!美を追求しているのよ♡これが内発的動機づけってやつね♪

仕事のモチベーションが低い時の問題点

僕はモチベーションについて全然わかってなかったみたいです。それにずっと周りのせいにしてました…自分でできる所にフォーカスするのが大事なんですね…

そうね☆自分の機嫌は自分で取るしかないってことよ♡

タナカ部長!どうすればモチベーションをもっとコントロールできるようになりますか!?ぜひそのやり方を教えてください!

まだ焦っちゃダメ☆どうしてモチベーションを上げる必要があるのか?モチベーションが下がったままだとどうなるのか?について丁寧に見ていきましょう♡

「モチベーションが上がらない…」と嘆いてしまう時は誰にでもあると思いますが、ずっとそのままの状態でいるとどうなるのでしょうか?

仕事のモチベーションが低いままでいると、以下3つの問題が起こる可能性があります

いずれも仕事をする上で重要ですので、ここからはこれらの問題点について具体的に解説していきます。

  1. 周りからの信用を失う
  2. 自分に自信がなくなる
  3. 成長が止まってしまう

周りからの信用を失う

モチベーションが下がったままの状態でいると、やがてその気持ちは周りに伝わるようになります。

最初のうちは「体調が悪いのかな」「何か悩み事があるのかな」と心配されるかもしれませんが、その状態が長く続くと、やがてこの人は「やる気がない人だ」と判断されて周りからの信用を失います

仕事をする上で周りからの信用は非常に大切。顧客との信頼関係に関わるだけでなく、自身の評価にも悪い影響を与えてしまうでしょう。

自分に自信がなくなる

多くの人は仕事のモチベーションが下がった状態でいると、そんな自分はダメな人間だと考えるようになってしまいます。

  • 「どうしてやる気が出ないんだろう?」
  • 「どうしてこんな仕事をしているんだろう?」
  • 「何の役にも立ってないんじゃないか?」

そんなネガティブな気持ちがどんどん膨れ上がってしまい、最終的には自分に自信がなくなってしまいます。

そうなると、本来の自分の魅力や能力を十分に発揮できなくなり、その結果さらに自信をなくすといった悪循環にも陥ってしまうかもしれません。

自分に自信をなくしてしまうと、仕事だけでなくプライベートにも悪影響が出てしまうので、この問題は非常に深刻だと言えるでしょう。

成長が止まってしまう

モチベーションが低い状態は自主性がなくなっている状態とも言えます。つまり、「仕事をやらされている」意識が強くなるんです。

人は自主性を持って自ら考えて行動する時が一番成長すると言われています。

そのため、「仕事をやらされている」状態が長く続いてしまうと成長が止まってしまうと言っても過言ではないでしょう。

仕事のモチベーションを上げる方法

うぅ…僕にはもう全てのデメリットが起こってます…

そのようね☆今の会社だけでなく、これからの人生にも影響する大事なポイントだからしっかりと向き合ってほしかったのよ♡

僕はどうすればいいんでしょう…?

安心なさい☆アタシがいる以上、このままあなたをダメになんてさせないわ♪どうすればモチベーションが上がるのか?シーン別に説明してあげる♡♡

モチベーションを上げるには「自分で制御できる箇所にフォーカスする」とお伝えしましたが、具体的に何をどうすればいいのかはすぐにわかり辛いかもしれません。

そこで、モチベーションが上がらないシーンを以下の3つピックアップし、それぞれの状況でどういった考えをすればいいのか、モチベーションを上げるためのマインドセットをご紹介します。

  1. 思うような成果が出せない
  2. 上司に評価してもらえない
  3. 目の前の仕事を好きになれない

シーン①:思うような成果が出せない

このままだと、また数字を達成できそうにないよ…はぁ…もうやだなぁ…

「進捗の法則(※)」と呼ばれる研究結果によると、人がモチベーションを上げあるために最も重要なのは「有意義な仕事の進捗を図る」だとわかりました。

また、ここでいう「進捗」とは「フォルダを整理した」「メールを1通返信した」などの小さな進捗でも、その人にとって有意義であるならばモチベーションを上げる効果があるとわかったのです。

なかなか思うような成果が出せなくてモチベーションが上がらない場合、大きな成果を求めるあまりに、できなかった内容ばかりにフォーカスしている可能性があります。

そんな時は、どれだけ小さくてもいいのでその日できた内容にフォーカスし、進捗を数えるようにしてみましょう

レディのワンポイントアドバイス

「1日5個できたことを数えてみる」みたいに数を決めて毎日やってみるといいわよ♡

※参考:生産性を高めるための「進捗の法則」とは何か?

シーン②:上司に評価してもらえない

今期もまた低評価だった…僕は本当に使えない男だ…

心理学者のキャロル・ドゥエックさんによると、人の成長に対する考え方には「成長マインドセット」と「固定マインドセット」の2つがあると言われています。(※)

前者は「人の能力は常に成長できる」といった考えで、低評価もまっすぐに受け止め、次はどうすればいいかを考えられます。

一方、後者は「人の能力は変わらない」といった考えで、周りからの高評価に執着して一度でも低評価を受けると大きな敗北感や挫折感を味わってしまいます。

上司から評価してもらえず、モチベーションが下がってしまう人は後者の「固定マインドセット」である可能性が高いので、まずは「優秀な人と見られたい」気持ちを捨ててください

その上で、今の状況では「何を学べるのか?」「どう成長できるのか?」にフォーカスするのが大切になるでしょう。

レディのワンポイントアドバイス

脳は何歳になっても成長するって科学的にも証明されているわ☆あなたもまだまだ成長できるって理解して頂戴♡

※参考:【書評と要約】「やれば出来る」の研究「マインドセット MINDSET」キャロル・S・ドゥエック(著) 自分の変化と可能性を信じる力とは

シーン③:目の前の仕事を好きになれない

はぁ…そもそも僕、この仕事を好きになれないんだよね…

目の前の仕事が好きになれない場合、もしかしたらそのタスクが自分の能力と合っていないのかもしれません。

人は自分にとって難しすぎるタスクを抱えると不安になり、逆に簡単すぎるタスクを抱えると退屈を感じてしまい、それぞれモチベーションが下がります。

心理学者のミハイ・チクセントミハイさんが唱えた「フロー理論(※)」によると、人は自分の能力に対して少し難易度が高いくらいのタスクを与えられた場合がフロー状態(完全に集中した状態)に入りやすく、モチベーションも上がりやすいと言います。

人の能力は瞬時に変えられませんが、実は工夫次第でタスクの難易度は変えられます。

例えば、難しいタスクは細分化して一つ一つの難易度を下げたり、簡単すぎるタスクは制限時間を設ければ難易度を上げられるでしょう。

このように自らタスクの難易度を少し難しいくらいに調整すればモチベーションを高められるのです。

レディのワンポイントアドバイス

フロー状態を何度も経験すれば、あなた自身の能力も上がっていくわ☆だから積極的にフロー状態を狙ってみて♡

※参考:ミハイ・チクセントミハイの「フロー理論」こそ、モチベーションコントロールの最適な処方箋

そもそも自分に合った仕事を知るには?

いずれのシーンにも共通して言える重要なポイントとして、そもそも今の仕事が自分に合っているのか?といった点が挙げられます。

そういった悩みを解決できるツールとして便利なのがリクナビNEXTの提供するグッドポイント診断です。

グッドポイント診断は業界最大手のリクルートがこれまで培ってきた独自のノウハウを活かして開発した診断ツールで、志向を分析する質問に選択式で答えるだけで、あなたならではの5つの強みが診断されます。

その強みが「どんな仕事の成果をもたらすか」も説明されるため、自分の強みを活かすのに最適な仕事は何なのかがわかるでしょう。

【公式サイト】https://next.rikunabi.com/
登録は5分で完了!

まとめ

タナカ部長、今日はありがとうございました。僕はいつも周りのせいにしたり、自分はどうせやってもダメだとふて腐れたりして、自らモチベーションを上げる努力をしてなかったみたいです。

そうみたいね☆でもそれに気づいて、これから変わろうと思えるその素直さはあなたの強みだと思うわ♡

人は何歳からでも成長できるんですよね。僕もまずは日常の些細な『できたこと』に目を向けて、一歩一歩成長を噛みしめてみます!

ふふ、良い顔してるじゃない☆ヒロミ、その調子でドンドンいい男になりなさい♪そしてアタシをもっと喜ばせるのよ♡

はい!がんばります!(喜ばせるってどういう意味だろう…)

いかがだったでしょうか。ヒロミと同じようにモチベーションが上がらない人の多くは、外発的動機づけに過剰に期待してしまい、振り回されているケースがほとんどです

まずは「自分で制御できる」「他人にしか制御できない」をしっかりと区別し、自分で制御できる内容に集中してみましょう

また、今日ご紹介したモチベーションを上げるためのテクニックのまとめは以下の通りです。

  1. どれだけ些細な出来事でもその日できたことを数えてみる
  2. 上司に評価されなくてもその状況から何を学べるかを考える
  3. 自分の能力よりも少し難しいくらいにタスクの難易度を調整する

状況に合ったテクニックをうまく取り入れてモチベーションをコントロールし、仕事もプライベートも充実した毎日をぜひ送ってください。

また、そもそも自分に今の仕事が合っているのか?本当に自分に合った仕事は何なのか?を知るために、無料の診断ツールなどもぜひ活用して下さい。

尚、「どれだけやってみてもモチベーションなんて上がらない」「もう仕事を辞めたい…」とお悩みの方は以下の記事も参考にしてみてください。

働く悩みを“ゼロ”に
今よりいい会社に転職しませんか?

転職活動は転職エージェントを活用した方が効率的です。

複数の転職支援サービスを併用すると希望通りの転職が実現しやすくなります。

リバティーワークスのおすすめは、転職成功実績No.1の『リクルートエージェント』と、業界・職種が幅広い『doda』です。

自分の市場価値がわかる『ミイダス』も利用すれば転職成功率はさらに上がります。

登録はスマホ一つで簡単!最短3分で完了!
転職エージェントのサポートは無料なので、まずは気軽に相談してみましょう。

リクルートエージェント公式へ

転職成功実績No.1!非公開求人多数
幅広い業界・職種から希望条件にマッチする求人を紹介可能

年代問わず転職決定者が多く、キャリアアップ・キャリアチェンジに強い。充実の面接対策も人気!

doda公式へ

求人数20万件超!非公開求人多数!!
こだわり条件にマッチする求人を提供する国内最大級の求人情報・転職サイト

特に営業職に強く、丁寧なサポートとアフターフォローに定評あり。大卒以上の26~35歳関東、関西、東海の求職者向け。

現在の年収が500万以上ならハイクラス転職サービスがおすすめ!
ビズリーチ公式へ

求人の3割以上が年収1,000万円超。登録者のレジュメを見た企業やヘッドハンターから直接スカウトされるため採用率が高い

必ず面談or面接できる「プラチナスカウト」では役員や社長面接確約も。キャリアアップを目指す人は外せないサービス。

会員登録時に基本情報や職務経歴まで入力するとスカウト率アップ!
関連記事:転職エージェント23社を徹底比較!自分に合う転職エージェントを選ぶコツ

RECOMMEND

関連記事