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保育ママ(家庭的保育者)の収入は?保育ママとして資格を自宅で活かす方法

保育ママ(家庭的保育者)の収入は?自宅で保育士資格を活かして働く方法

保育士資格や育児経験を活かせる職業として、近頃選択肢に入るようになったのが保育ママ(家庭的保育者)です。

保育ママ(家庭的保育者)は市区町村から許可を受け、自宅・またはその他の施設で少人数の保育を行ないます

本記事では保育ママ(家庭的保育者)の概要から収入額の目安、保育ママになるメリット・デメリットなどを解説。

保育業界での働き方を変えたいと思っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

保育ママ(家庭的保育者)の制度とは

2010年、「児童福祉法」の改正に伴って家庭的保育事業(保育ママ制度)が始まりました。

職業としての正式名称は「家庭福祉員」ですが、保育ママの呼称も一般的です。
東京都江戸川区では、1974年時点から「保育ママ」が正式名称

家庭的保育事業では、区市町村によって認定された保育ママ(家庭的保育者)が自宅などで子どもを預かり、保育を行ないます。

対象となる子どもは市区町村によって異なりますが、主に0歳児から2歳児。

1人の家庭的保育者が預かる子どもは3人までで、家庭的保育補助者を雇う場合は5人までの少人数保育を行なえます。

保育ママとベビーシッターの違い

保育ママは、個人宅で子どもたちの保育を行なう点でベビーシッターと似ています。

しかし、運営方法や対象となる子どもの年齢などは同じではありません

保育ママは保育者自身の自宅に子どもが預けられますが、ベビーシッターは利用者側の自宅で保育を行ないます。

また、保育ママ制度を利用できる子どもは主に0歳~2歳の乳児です。

それに対して、ベビーシッターは0歳から12歳までの子どもが利用できます。

雇用の面でも違いがあり、が、保育ママは自身で開業を行なう個人事業主ですが、ベビーシッターは企業や派遣会社に雇用されています。

保育ママ(家庭的保育者)に必要な条件

保育ママ(家庭的保育者)になるには一定の要件を満たしたうえで面接、研修、実習、試験などを受け、家庭福祉員認定委員会による審査に合格する必要があります。

保育ママ(家庭的保育者)は保育所で働く保育士と同じように子どもたちの命を預かる仕事のため、厳正な審査が行なわれるのです。

保育ママ(家庭的保育者)の開業条件

保育ママ(家庭的保育者)になるには、自治体から認定を受ける必要があります。

詳細な条件は自治体によってくわしい条件は異なりますが、おおむね下記のような条件が共通しています。

保育ママ(家庭的保育者)の主な条件

  1. 25歳~おおむね55歳までの健康な女性
  2. 育児経験がある
  3. 就学前の子どもがいない
  4. 6畳相当の保育室が確保できる
  5. 月曜日から土曜日まで8時間程度の保育が可能

保育ママ(家庭的保育者)として開業したいと思った際は、まず自治体ごとの条件をよく確認しましょう。

保育ママ(家庭的保育者)に必須の資格

保育ママ(家庭的保育者)として子どもを預かるのは、誰にでもできる仕事ではありません。

求められる資格要件はおおむね以下の内容となります。

  1. 市区町村の研修を修了した保育士
  2. 上記と同等以上の知識・経験を持つと市町村長に認められた人

保育士資格が必須かどうかは自治体によって異なりますが、基本的に研修は必要です。

保育士資格がない場合は、一定以上の要件を満たす必要があるため、注意しておきましょう。

保育ママとして働けない条件

  • 自宅に就学前の子ども、または要介護者がいる
  • 保育に適した6畳以上の部屋が準備できない
  • ペットを飼っている
  • 仕事をしている

保育ママ(家庭的保育者)として子どもを預かるのが難しいのは、上記のような条件です。

市区町村の方針にもよりますが、基本的に上記に当てはまる方は開業が難しいと考えておきましょう。

保育ママ(家庭的保育者)の収入

東京都江戸川区を例に挙げると、保護者は月額の基本保育料金および雑費として、1人目では17,000円程度の料金を払います。

保育ママの預かる人数は2~3人までとされていますが、この料金に自治体からの補助金が加えられます。

江戸川区では乳児1人につき7万円と環境整備費として月額3万円(2人以上受託の場合には加算あり)が支払われているようです。

2人の子どもを預かる場合、27万4000円+環境整備費の加算分が月収となります。

東京都江戸川区での保育ママの収入

保護者からの保育料:34,000円(17,000円×2)
保育補助金:210,000円(70.000円×3)
環境整備費:30,000円+加算分

保育ママ(家庭的保育者)になる方法

市区町村によって多少異なりますが、おおまかに以下の手順で保育ママ(家庭的保育事業)を開始します。

  1. 住んでいる市区町村で保育ママが募集されているか確認
  2. 募集に応募する(書類選考・面接などを含む)
  3. 市区町村の実施する研修を受ける
  4. 保育室の確認後、市区町村から認定を受ける
  5. 保育を受けたい保護者が紹介される
  6. 利用者との面談・面接
  7. 保育開始

保育ママは受け持つ定員が少ないとはいえ、保育園と同等の仕事内容が求められます。

待機児童が多く需要のある市区町村で、きちんと手順を踏んで認可を受ける必要があるのは覚えておきましょう。

保育ママ(家庭的保育者)になるメリット・デメリット

保育ママのメリット

  • 子どもたちと向き合って保育ができる
  • 保護者と信頼関係を築きやすい
  • 理想通りの保育ができる

家庭的な雰囲気のもとで、少人数の子どもたちを相手にきめ細かい保育を実施できるのは保育ママ(家庭的保育者)の長所です。

また、保育ママ(家庭的保育者)の場合は部屋も保育者もいつも同じなので、子どもと保育者との愛着関係や保護者との信頼関係が形成されやすくなります。

子どもにとってはもう一つの自宅のような、保育園より安心できる場所になる可能性もあるでしょう。

保育に関わるのは自分だけ(補助者を雇用する場合は二人)なので、自分の行ないたい保育が実現できるのも魅力です。

保育ママのデメリット

  • 保育スペースが必要
  • 手続きや準備が大変
  • 休みが取りづらい時もある

保育ママ(家庭的保育者)の開業においてまず注意すべきは、保育スペースを自分で用意する必要がある点です。

個人事業主にあたるため、開業の準備のほか、自分の都合で休みを取るのが難しくなってしまう時もあるでしょう。

保護者との関係性を保つのも、体調管理をするのも自分一人でこなす必要があるのは覚悟しておいてください。

保育園以外で保育士として働く手段もある

保育ママ(家庭的保育者)としての開業が難しい場合でも、保育士経験が活かせる職場は少なくありません。

院内保育や病児保育、乳児院など、通常の保育園以外の選択肢も多くあります。

転職・就職を目指す際は保育業界に強いエージェントサービスに登録して、様々な職業を検討しましょう。

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保育ママ(家庭的保育者)になるには審査がある!まずは条件を確認しよう

保育ママ(家庭的保育者)になるには、保育スペースの確保や同居する家族などにいくつかの条件があります。

業態としては個人事業主ですが、市区町村から保護者の紹介を受けるため、書類の準備の他、面接が必要になる場合もあるでしょう。

保育ママ(家庭的保育者)に関する制度が実施されていない地域もあるため、詳細はお住まいの市区町村のホームページなどを確認してください。

開業が難しい場合でも、保育士経験が活かせる仕事は数多く存在します。

一つの選択肢に囚われず、比較検討をしたうえで自分にとって最も良い仕事を選びましょう。

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