【20代向け】海外駐在・海外赴任の心構えとは?後悔しない海外での働き方

独立行政法人日本学生支援機構の調べによれば、日本人留学生数は平成16年度で約18,000人だったのに対し、平成29年度には約66,000人いることがわかっています。
13年間で留学生数は3倍以上も増え、若者の海外に対する興味や関心が高まっていると考えられます。
今回は、20代が海外勤務する方法から海外勤務のメリットとデメリット、そして海外勤務の注意点まで紹介していきます。
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目次
20代が海外勤務する方法
20代が海外勤務する方法はさまざまです。
たとえば、国連で働いたり、国際NGOの駐在員になったり、あるいは国際結婚してそのまま現地で就職したりなどの方法があります。
中でも、20代が現実的に海外勤務する方法は以下の3つでしょう。
- 日本企業に就職して海外駐在する
- 海外法人を持つ日系企業に就職
- ワーキングホリデー
ここからは、それぞれの方法についてくわしく解説していきます。
日本企業に就職し海外駐在
20代が海外勤務をするなら、日本企業に就職してその後海外駐在する方法がオススメです。
つまり海外に拠点を持つグローバル企業に就職し、海外赴任を目指す方法です。
-
海外駐在の特徴
- 海外で働きながら日本基準の賃金が貰える
- 日本人が多く、安心して海外で働ける
この方法は、海外で働きながら日本基準の賃金が貰えるのが特徴で、東南アジアをはじめとした日本より物価の安い国なら快適な暮らしが望めます。
さらに、現地には同じ駐在員として働く日本人が多いので、安心して海外で働ける点も魅力の一つです。
そして、転職サイトや転職エージェントでは、海外勤務を前提とした求人が数多く掲載されており、それらの企業に転職できた場合、スムーズな海外勤務が期待できます。
なお、グローバル企業としては、BtoBのメーカーや専門商社が一般的です。
ただし、他の日本人の駐在員が多いため、企業によっては海外で働いている実感が薄れる場合もあるので注意が必要です。
とはいえ、確実に海外勤務するなら、グローバルな日本企業に勤めて海外駐在を目指す方法をオススメします。
海外法人を持つ日系企業に就職
海外勤務する方法は、他にも海外法人を持つ日系企業への就職があります。
海外に会社を持つ大手企業は、トヨタ自動車やソフトバンク、ソニー、イオンなどが有名。
大手企業の求人はほとんどありませんが、海外法人を持つ中小企業やマイナー企業は数多く存在するため、それら現地企業に直接就職するのが一般的です。
転職サイトなどを見れば、先で説明した海外駐在員の求人よりも、現地求人の方が圧倒的に多いことがわかります。
ただし、海外法人の日系企業での就職は、給与額が現地水準なため、たとえば日本より物価の低い国で働くとなると、給与額が大幅にダウンします。
また、高い英語スキルを求められやすく、現地でスムーズなコミュニケーションが取れない人は就職が難しいでしょう。
そのため、海外法人の日系企業の就職は20代にオススメできるものの、高い能力を求められる点に注意が必要です。
ワーキングホリデー
20代が海外勤務するなら、ワーキングホリデーを利用する方法もあります。
- ワーキングホリデー
- 18歳〜30歳までを対象に、旅行や就労目的の長期滞在ができる制度
国によって滞在期間は異なりますが、一般的には1年間の滞在が可能です。
ワーキングホリデーの滞在は休暇を目的としており、働く場所が決められていないため、仮に滞在期間中に就労したいのであれば、現地のアルバイトを探す必要があります。
また、ワーキングホリデーの利用には費用がかかるため、他の海外勤務のように、海外で働いてきちんと稼ぐ目的ではあまりオススメできません。
とはいえ、ワーキングホリデーを利用できるのは20代のうちだけで、就労のほかにも、旅行や語学学校への入学など自由度が高いところが魅力です。
そのため、一度海外の生活を味わってみたい人にはワーキングホリデーをオススメします。
20代で海外勤務するメリット
20代で海外勤務するメリットには以下の3つが考えられます。
- 帰国時の就職に有利
- 20代はリスクが少ない
- 経験や学習できる量が圧倒的に多い
以下では、それぞれのメリットについて解説します。
帰国時の就職に有利
帰国時の就職が有利に働く点は、海外勤務の大きなメリットです。
海外で働いた経験は非常に評価され、その経験や知識、スキルを求める企業は多くあります。
スキル×英語は一生ものの財産で、たとえばマーケティングと英語ができる人材は、どの職場でも重宝されるでしょう。
帰国後に勤める企業によっては高収入も狙えるため、帰国時の就職を考えると、海外勤務は大きなメリットがあるといえます。
20代はリスクが少ない
特に20代は海外勤務のリスクが少ない点がメリットの一つです。
たとえば、結婚したり子どもができたりすると、簡単には海外勤務できなくなります。
対して、家族を持たない20代は日本に縛られる理由も少ないため、海外勤務しやすいです。
歳を重ねれば、それだけ背負う責任が重くなり、自分一人で何もかもを決断できなくなっていきます。
そのため、海外に行くリスクの少ない20代のうちに海外勤務するのがオススメです。
経験や学習できる量が圧倒的に多い
20代は経験や学習できる量が圧倒的に多いです。
特に言語学習については、20代は習得が早く、30代・40代となると段々覚えが悪くなっていきます。
また、20代は行動の幅も広いですし、興味や関心も非常に豊かで、海外勤務によって得られるものが30代・40代と比べて圧倒的に多いです。
これは20代だからこそのメリットで、30代・40代で海外勤務するのとでは質が違うため、20代のうちに海外勤務することをオススメします。
20代で海外勤務するデメリット
20代で海外勤務するのには、以下3つのデメリットに注意が必要です。
- 婚期を逃しやすい
- 英語が自然に身につくことはない
- 海外での経験が日本で活きるとは限らない
以下では、それぞれのデメリットについて解説します。
婚期を逃しやすい
20代の海外勤務は婚期を逃しやすい点に注意が必要。
現地で日本人と出会う可能性は非常に低く、数年間にわたって海外勤務する場合は特に結婚する年齢が遅くなります。
外国人との出会いはあるものの、国際結婚を考えていない人にとっては結婚につながらない出会いです。
結婚するとなればやはり日本人がいいと考える人は少なくないでしょう。
そのため、婚期を逃しやすい点は海外勤務において大きなデメリットといえます。
英語が自然に身につくことはない
仕事と合わせて英語習得を目的として海外勤務を考える人は多いでしょう。
しかしながら、現地に住んだからといって英語は自然には身につきません。
当たり前ですが、現地の人たちも小さい頃から勉強をして言語を身につけています。
英語を身につけるだけなら、日本にいて英語スクールに通った方が確実。
そのため、英語が自然に身につくと考え、英語習得を目的とした海外勤務には注意しましょう。
海外での経験が日本で活きるとは限らない
海外での経験が必ずしも日本で役に立つとは限りません。
そもそも、日本人と外国人とでは価値観に大きな違いがあるため、商品の売り方やビジネスマナーが異なります。
つまり、海外勤務で身についたビジネスの基礎が、日本では役に立たない場合があるのです。
またそれに伴い、海外勤務をすれば日本でのビジネス経験を積めないので、いざ日本で仕事するとなると、これまでの経験が通用しないことも考えられます。
そのため、将来的には日本で仕事がしたいと考えている人は、海外勤務が必ずしも日本でのビジネスに役立つとは限らない点に留意しておきましょう。
海外勤務する時の注意点
海外勤務するときの注意点として、主に以下のものがあります。
海外勤務の注意点 | |
---|---|
治安 | 医療レベル |
為替レート | 現地の物価 |
言語や文化 | 生活習慣など |
治安や医療レベルは国ごとによって大きく異なり、日本で当たり前だった生活習慣や医療を海外でも同じようには受けられないと考えてください。
病気や怪我の完治まで何度も病院に通ったり、病院に通っても長期間治らない可能性も考えられます。
また、給料が日本円換算などの場合は、為替レートの影響を受けるため、常に変動するお金の価値を把握しておく必要があります。
このように、海外勤務する際は現地の環境および不安定なお金の価値に注意が必要です。
20代で海外勤務できる仕事の探し方
海外勤務の仕事の探し方は、基本的に日本の転職活動と変わりません。転職サイトや転職エージェントを利用するのが一般的。
国内で転職するのであれば、ハローワークや地元の求人誌などの選択肢がありますが、海外勤務の求人はほとんどありません。
一方で転職サイトや転職エージェントなら全国に多数の求人を取り扱っており、海外勤務ありの求人で絞り込みが可能なので効率的です。
憧れだけで海外勤務するのはオススメできない
「海外で働く」憧れだけで海外勤務を考えている20代は、きちんと将来的な計画を立てましょう。
ただ憧れている人と、目的を持って海外勤務する人とでは、現地で働いて得られるもの質と量が変わります。
また、英語を身につけたいだけなら他の方法はいくらでもありますし、海外で生活するためならワーキングホリデーの方がより確実。
海外勤務するのなら、今一度なぜ海外勤務したいのか、海外勤務で具体的に何をして、どんな成果を残したいのかといった問いに答えてからにしましょう。

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