30代の転職は難しい?データから見る難易度と転職成功の戦略を解説

「30代が転職するのってやっぱり難しいのかな?」
あなたはこんな疑問を抱いてこの記事に辿り着いたのではないでしょうか。結論から言えば「30代の転職は難しいが、戦略次第で目標達成できる」と言えます。
際立った実績がある30代であれば転職に苦労することはありません。しかし、多くの30代が自身の実績に不安を感じて転職を見合わせているはずです。
この記事では、30代で転職を考える方に向けて
- 30代の転職は本当に難しいのか?
- 転職が難しい人の特徴は?
- 転職を成功させる秘訣は?
という疑問に答えていきます。理想の転職を果たしたい方は、ぜひ最後までじっくり読んでみてください。
30代で転職するのが難しいのは本当?
そもそも30代で転職することは本当に難しいのでしょうか?ここでは総務省統計局が2018年に発表した労働力調査から、客観的なデータを参考に見ていきましょう。

上のグラフは転職者男女の統計を年齢別にグラフ化したものです。
25〜34歳では78万人、35〜44歳は65万人が転職しています。ここでポイントになるのが年齢の分け方です。25〜34歳と35〜44歳で一括になっているのには訳があります。
35〜44歳:スキルや実績重視の採用が多い
上記の通り、年齢によって企業が転職者に求めるもの自体が変化するのです。
一般論で言えば、25〜34歳までは未経験の職種でも採用されやすい。社会人として将来性が期待でき、企業としても年齢が若いほど雇用できる期間が長くなるからですね。
逆に35〜44歳になると、企業は即戦力を求める傾向にあります。採用してすぐに活躍してもらうには、転職者自身に実績や魅力的なスキルが必要と言えるでしょう。
30代と言っても、年齢によって2つに分けられるのが現実です。ただし、転職率で見れば決して悪い数字ではありません。35〜44歳でも65万人が転職に成功していると考えれば、30代後半であっても可能性は大いにあるはずです。

こちらは年齢と性別別にグラフ化したものです。
男女比率で見ると転職率は女性の方が高いことが分かります。女性は結婚や出産などを期に転職する方も多いです。ライフイベントの節目で転職を決断することも珍しくないでしょう。
男性の転職率では30代前半と後半では大きな差があります。
「やっぱり30代後半で転職するのは難しいんだ」
このように思う方もいるかもしれませんが、このデータは決してネガティブなことではありません。なぜなら、30代前半で理想の企業へ転職する人も多く、転職を希望する人自体が少なくなるからです。
一家の大黒柱になることが多い男性の場合、30代前半までに社会人としての地盤を固める人は少なくありません。そのため「現状に大きな不満がある」や「他企業からのスカウトで年収アップを打診された」などの大きな理由がない限り、転職を考えることも少なくなります。
客観的なデータから見れば、30代の転職は決して難しいことではないと判断できるはずです。年齢や性別によって企業が求めることも変わりますが、戦略の立て方次第で道は開けると言えるでしょう。
30代で転職するのが難しい人の特徴
グラフのみを見れば「30代の転職は難しいことではない」と言えます。しかし、実際は転職に苦労する人がいるのも事実。
なぜ、そこまで差が開くかと言えば、社会人経験が5年以上ある30代になると個人のスペックに違いが生まれるからなのです。企業は優秀な人材を求めていますので、転職が難しい人が出てくるのも確かですね。
ここでは転職活動が難しい30代の特徴を5つにまとめました。
- これといった実績・資格・スキルがない
- 未経験の職種へ転職しようとしている
- 自己分析が未熟
- 企業研究ができていない
- 転職回数が多すぎる
以下で詳しく見ていきましょう。
1.これといった実績・資格・スキルがない
ほとんどの企業は30代の転職者に対して実績・資格・スキルなどを求めます。この際、転職者にこれといった実績がなければ、企業は年齢の若い第二新卒を採用するでしょう。
中途採用の募集条件に「〇〇資格取得者」と記載されていることも少なくありません。採用して即業務に入れるような人材を求めている傾向にあるため、何の武器も持たない30代は転職が難しくなるのです。
企業に対するメリットをアピールできてない人も多い30代の転職者の中には「自分には何も誇れるものがないしな」と自分を低く見積もっている人もいます。
必要以上にネガティブになってしまうと、あなたに魅力があっても企業が気づくことはできません。結果、魅力的に自分をアピールできたライバルに席を譲ってしまう原因になるのです。
未経験の職種へ転職しようとしている
30代が未経験の職種へ転職する難易度は上がります。採用担当の多くは「未経験なら若い人材が欲しい」と思うからです。
全く別の職種から転職を考える人がいた場合、将来性を考えると1年でも若い人材を求めるのは当然のことと言えるでしょう。そのため、30代が未経験の世界へ飛び込むことは相対的に難しくなるのです。
特に30代後半になると未経験分野への難易度は一気に上がります。転職を考えている方は、予め時間がかかることを覚悟して挑むようにしましょう。
自己分析が未熟
自己分析が徹底できていない30代は、転職することが難しくなります。なぜなら自己理解ができていなければ、理想の企業を見つけることが困難になるからです。
- 長所・短所
- 好きな仕事
- 褒められた経験
- やりたくない仕事
- 転職で譲れないこと
自己分析を突き詰めれば、自分の特性が掴めるようになります。特に30代で自身を理解できていないと、企業の採用担当は不安を抱いてしまうものです。
「自分を分析できていない=活かしどころが分かっていない」
社会人経験がある30代だからこそ、自己分析が未熟だとあらが目立ってしまうと言えます。
企業研究ができていない
自己分析と同様に企業研究ができていない人も転職が難しくなります。企業研究を怠ると
- 理想の企業か分からない
- 具体的な志望動機が作れない
- 企業にアピールすべきポイントが分からない
などの致命的な問題が生まれます。30代で転職成功する人の多くは、企業研究から具体的な戦略を立てているもの。そんな中、当たり障りのない志望動機や汎用的なアピールでは、採用担当の心は動かないでしょう。
将来性を買われやすい20代に対して、30代は的を得た転職活動が大切になります。詳細な企業研究ができていないと転職の成功率も下がってしまうのです。
転職回数が多すぎる
転職回数が多いと、採用担当は「この人は仕事のやめグセがついてるのかな?」という不安をいだきます。
キャリアアップのためや、計画性のある転職であれば問題はありません。しかし、転職遍歴に繋がりがない場合、転職成功の足かせになることもあるのです。
また、転職面接では「転職理由を聞かせてください」という質問を必ず受けます。この際、妥当な転職理由を述べられないと、不採用に傾く原因にもなるでしょう。
企業は長く活躍してくれる人材を求めているものです。過去に何度も転職した経歴がある方は、転職活動で不利になることを覚悟して行動することが大切になります。
難しい30代の転職を成功させるための戦略
30代の転職を成功させるには、年齢はもちろん自身の経歴や社会人としての立ち位置を理解することが大切です。30代の転職を成功させるためには
- 今の仕事で実績を作る
- 転職活動のタイミングは求人数が多い時期に絞る
- 自己分析と企業研究を徹底する
などの戦略を立てて転職活動に挑みましょう。
今の仕事で実績を作る
もしも、あなた自身に際立った実績がないのであれば、まず今の会社で実績を作ることをおすすめします。過去に何かしらの実績があれば、少なからず評価対象になるからです。これは未経験の職種へ転職する際も同じことが言えます。
評価対象があれば、採用担当は「この仕事でも頑張ってくれるだろう」と期待してくれるもの。何か1つのことで結果を出した人とそうでない人では評価のされ方が確実に変わります。
転職のために評価対象を作る際は、あなたが転職したい企業で求められる実績を作ることに専念しましょう。
- マネジメントの経験を積む
- 資格を取得する
- プロジェクトリーダーになる
上記のようなスキルや実績と転職に対する熱意が合わされば、転職の成功率アップに効果的です。転職市場では採用担当にとって分かりやすいスキルや実績を証明することが大切です。
「自分には何も誇れるものがないな」と感じる方は、落ち込むのではなく戦略として実績を作ることから始めましょう。
転職活動のタイミングは求人数が多い時期に絞る
転職活動を行う際は、最も求人数が多くなるタイミングを狙いましょう。一般的に求人数が多くなる時期は以下の通りです。
10月:転職活動期間4〜9月
ここで紹介する2つのタイミングは、企業が欠員を補充する時期のため求人数が増加します。4月と10月に照準を合わせて、求人企業を探すことで理想の職場を見つけやすくなるはずです。転職先を探す際は
- 求人サイト
- 転職エージェント
- 転職セミナー
など、有益な情報が得られるサービスを最大限活用することをおすすめします。転職エージェントは非公開求人の紹介もありますし、転職セミナーは気になる企業から直接話を聞くことも可能です。
求人数の多いタイミングで様々なサービスを活用して、30代のあなたにマッチした企業を見つけるキッカケを作りましょう。
自己分析と企業研究を徹底する
30代の転職成功率を上げるには、自己分析と企業研究を欠かしてはいけません。自己分析は社会人としての立ち位置を明確にして、強みや弱みを把握する際に役立ちます。企業研究は理想の職場を見つける際はもちろん、志望動機を作る際の材料になるものです。
自分のことを良く理解して、企業に刺さるメッセージを生み出すには2つの分析が重要になります。
- 自分はどんな人間で、今どのくらいのポジションにいるのか
- 企業が求める人材像はどんなものか?どんなポイントをアピールするべきか
あなたと企業に接点を生み出すためにも、自己分析と企業研究を徹底してくださいね。時間はかかりますが、転職を成功させる上での基本戦略として大きな力を発揮するはずです。
30代におすすめの転職エージェント一覧
最後に30代におすすめの転職エージェントを紹介します。基本的に転職エージェントの利用は無料ですので、まずは登録だけでもしてみることをおすすめします。
リクルートエージェント
転職成功実績No.1の手厚いサポートで圧倒的な支持を集めているのが『リクルートエージェント』です。リクルートグループならではの企業との幅広いパイプがあり、求人数は群を抜いています。
30代に特化しているわけではありませんが、キャリアアドバイザーの評価も高く、圧倒的求人数を誇るリクルートエージェントは登録しておいて損はない転職エージェントです。
パソナキャリア
『パソナキャリア』は、転職者の年収アップ率が67.1%で転職支援実績が25万人以上の大手転職エージェントで、特に女性から高い評価を受けています。
2019年、オリコン顧客満足度調査において転職エージェント第1位を獲得しています。総合型ですので、どの業界を選ぶべきか決めかねている人はキャリアコンサルタントに相談してみると良いでしょう。
口コミでは、誰に対しても履歴書・職務経歴書の添削や面接対策が丁寧で、電話やメールのレスポンスが早いと好評です。
ビズリーチ
もしこれまでの経歴に自信があるようであれば、最もおすすめできるのが『ビズリーチ』です。ビズリーチは転職エージェントではなく、登録しておくことで企業やヘッドハンターからのスカウトが届くヘッドハンティング型の転職サイトです。
登録者の平均年齢も高く、年収アップ転職を成功させている30代も多くいます。登録しておくだけでスカウトが届く可能性はあるので、自信がある方はまず登録することをおすすめします。ただし、ビズリーチは他の転職エージェントとは違って有料なので注意してください。
まとめ
30代の転職は20代と比較すれば確かに難しいと言えます。勢いで転職できた第二新卒とは異なり、30代は転職活動に戦略を持って挑むべきです。
「社会人としての市場価値は〇〇だ。だから〇〇と〇〇に的を絞って転職活動をする。〇〇と〇〇であれば、自分の▲▲や■■の実績が役立てられるはずだから。」
このように自分の中に論理的な仮説が立てられるようになれば、不安を抱えることなく自信を持って転職活動ができるようになるでしょう。ぜひ、自分と向き合い客観的な視点を大切にしつつ、あなたならではの30代転職成功を掴み取ってください。
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