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50代男性が転職するための基礎知識!年収ダウンなど現実を受け入れよう!

50代男性が転職するための基礎知識!年収ダウンなど現実を受け入れよう!

「50代男性の転職って可能なのか」「50代男性が転職する上での注意点はなんだろう」など、50代の転職は難しいイメージがあります。他の人の転職体験談やインターネットやマスコミなどの情報で、50代の転職はやめたほうがいいと思っている方も多いのでは無いでしょうか。

しかし、のっぴきならない事情で転職をしなければならない方もいるでしょう。どうしても最後の挑戦にかけてみたいと考えている方もいるかもしれません。その場合、以下のような内容に気をつけて転職活動を行う必要があります。

  • 50代男性の求人状況
  • 50代男性の転職先の探し方
  • 50代男性転職者に企業が求めていること
  • 50代男性が覚悟しなければならないこと

50代男性の転職事情についてご紹介します。

50代男性の求人状況

50代男性を募集している求人案件の実数のデータは存在しません。 年齢制限のある求人をかけるのが法律で禁止されているためです。

とはいえ、求人広告でよく見る「20代歓迎」とか「30代積極採用」というような求人広告は、暗に若手が欲しいということを示していますので、50代男性が応募してもまず受からないでしょう

50代男性が転職サイトなどで応募して合格する可能性がある企業は、こういった若手向けの歓迎文言のないところに加えて、中高年歓迎のような文言を載せている求人です

「社会人経験20年以上歓迎」は全体の1/6程度

一つ参考になるデータがあります。転職サイト大手の一つ「マイナビ転職」では、詳細な検索条件を指定する際に「社会人経験20年以上歓迎」という項目があります。これは年齢で条件を絞ることができないための、代替施策といえます。

これで職種も地域も絞らずに「社会人経験20年以上歓迎」の企業だけを検索すると、1963件の求人がヒットしました。マイナビ転職に掲載されている全求人件数が11352件ですので、約1/6が中高年の応募がOKということになります
※マイナビ転職2019年9月2日調べ

ただし、社会人経験20年以上というと40代も含まれるため、50代でもOKという企業はもう少し絞られるかもしれません。応募はOKでも選考基準が40代に比べて厳しくなり、採用されづらくなることは十分に考えられます。

実際は50代でも問題ない企業は全体の1/10程度なのではないでしょうか。さらにそこから内定をもらうなると、非常な難関と予想できます。

さらにこれまでそこそこの収入を正社員として得てきた50代であれば、入社時の待遇を下げたくないと考えるのは当然です。

そうすると、中高年の未経験でもOKな仕事、例えばタクシー乗務員、介護士、清掃員、警備員などのブルーカラーの仕事は除外されるので、さらに応募できる企業は少なくなります。結果、「50代の転職は厳しい」「やめたほうがいい」という風潮になっているのです。

50代で転職を志す男性はこういった現実を頭に入れておかなければいけません。

  • 50代を募集している企業が少ない
  • 自分が応募したいと思う企業が少ない

これが50代の転職の難しさなのです。

50代男性の転職先の探し方

50代男性はどのようにして転職先を探したら良いのでしょうか。世代的にハローワークを利用する転職者が多いですが、一つのやり方に固執せずにいろいろ行ったほうが成功率は上がるでしょう。

ハローワーク

50代では「転職といえばハローワーク」と考えている方が多いかもしれません。確かに中高年でも応募ができる求人は多いです。ネット上でもハローワーク求人を検索することができます。

しかしハローワークに載っている求人は地元の中小企業や個人事業主によるものや、ブルーカラー系の仕事が非常に多いです。年収的にも厳しいと感じる条件のところがほとんどでしょう。

※ブルーカラーとは?
スーツを着てオフィスを中心に仕事をする会社員は、一般的にホワイトカラーと呼ばれます。これに対して、作業着を着て働くような現場系の仕事全般をブルーカラーと言います。

ハローワークは無料で掲載できるため、求人広告費用や人材紹介会社を使う余力がない企業がたくさん掲載しています。当然社員の待遇条件も悪くなり、求める能力や経験も低くはなります

ハローワークの相談員は、人材紹介会社のエージェントと比べて業界や職種の知識、転職市場の動向などについての見識があまりないケースがあります

そうなると結局ハローワークに行っても、ネット上のハローワークのサイトで求人情報を調べて自分で応募することになります。転職サイトを使うのと変わらない上に、しかも民間の転職情報サイトよりも使いづらいです。

ここまでハローワークのデメリットばかりが並びましたが、良い点もないわけではありません。「地元の優良企業が地元に住んでる人だけを限定して採用する」という目的でハローワークにだけ求人を出しているケースがあります。

そういったケースだとハローワーク内で良い人を採用したいというコンセプトがはっきりしているため、条件も明らかに良かったりします。また「年収が激減してもよければ求人数は多い」のも、魅力といえるかもしれません。

転職サイト

50代でも転職サイトでの転職活動は有効です。むしろまず登録をして、サイト内に履歴書・職務経歴書をアップロードするのが、転職活動の最初のステップといえます。

「20年以上転職活動していない」「1社でずっと勤めてきた」というような方は、web上で転職活動する経験が初めての方もいるかもしれません。基本的な文書作成のスキルや常識的なビジネスメールのやり取りを行えるのは最低条件です

むしろ50代の応募者で「なんかちょっと変だな」と思われたら、その時点でアウトだと考えてください。若ければ仕方ないなと思ってもらえるかもしれませんが、「50代でこれはやばい」と思われてしまうのです。言い回しや誤字脱字などには細心の注意を払いましょう

自身の実績や経験を棚卸し、有用な人材であることをアピールできる履歴書・職務経歴書を準備したら、企業に応募しましょう。ハローワークと比べて企業の待遇等は良いケースが多いですが、競争が非常に熾烈です。

100社200社応募して、面接にこぎつけたのが一桁ということも十分考えられます。短期で決めようなどと考えずに、半年一年かけて内定にこぎつける、その間に履歴書・職務経歴書をブラッシュアップするという心構えが必要です

転職エージェント

50代で転職エージェントを利用するのは、全体的に見るととかなり厳しい状況です。ただし、非常にハイスペックな人材であれば50代でも早く転職先を見つけられる可能性があります。

50代のハイスペック人材が年収1千万の管理職転職を成功させれば、人材紹介会社にはおそらく300万円ほどが一撃で入ります。エージェントにとってはおいしい案件です。

ただし現在の会社で高年収だからといって、あなたの市場評価額が現在もらってる給料ということにはなりませんので注意が必要です。

「人材紹介会社に登録しても案件を紹介されない」「年収が半分ぐらいになる案件ばかり紹介される」と失望したり怒りを感じる方もいるでしょう。しかし実はそれがあなたの正確な市場評価額なのです。

ですので、自分の適正年収を知りたい場合に、人材紹介会社に登録をしてみるのは有効な方法です。現在の年収と市場評価額の間のどこで折り合いをつけるかは、50代の転職のポイントになります。

縁故

50代の転職方法の最も無難な方法かもしれません。これまで培った人脈の中から自分を必要としてくれるところに転職するケースです。向こうから声をかけてくれたところに転職するのが理想的です。

しかし縁故でも気をつけないといけないケースがあります。縁故で就職した先が合わなかったとか、知り合いだから安心しきっていて入社したら認識していた条件と違ったというトラブルは多いのです

縁故だから泥沼にはまる、周囲の人間関係にひびが入る、自分の評判が下がると言う危険性があります。縁故で転職する場合は、条件面や社風、自分に求められるものをしっかり確認するようにし、不透明であれば断る勇気が必要です

50代男性におすすめの転職サイト・エージェント

全体的にみると50代男性が転職エージェントを利用するのは厳しいのは前述の通りですが、だからといって利用しないよりはした方が転職の可能性は高まります。

他の年代と比べると求人数が少なかったり、対応が悪かったりする可能性は否めませんが、そんな中でも親身に相談に乗ってくれるであろうおすすめの転職エージェントをご紹介します。

リクルートエージェント



転職成功実績No.1の手厚いサポートで圧倒的な支持を集めているのが『リクルートエージェント』です。リクルートグループならではの企業との幅広いパイプがあり、求人数は群を抜いています

求人数が少ない50代の転職だからこそ、圧倒的求人数を誇るリクルートエージェントが最もおすすめです。転職実績No.1ということもあり、キャリアアドバイザーの評価も高く、登録しておいて損はない転職エージェントです。

Spring転職エージェント(アデコ)



『Spring転職エージェント(アデコ)』は企業も求職者も一人のキャリアアドバイザーが担当する仕組みである「両面型コンサルティング」を採用しています。そのためアドバイザーの専門性が高くて、求職者のニーズを的確に把握しミスマッチが少ないです

中でもこの転職エージェントの特徴は、絶対に面談を断らないことです。周りと比べて条件が厳しい50代の男性にとって、非常にありがたい特徴と言えるえるでしょう。

ビズリーチ(ハイキャリア向け)




もしこれまでの経歴に自信があるようであれば、最もおすすめできるのが『ビズリーチ』です。ビズリーチは転職エージェントではなく、登録しておくことで企業やヘッドハンターからのスカウトが届くヘッドハンティング型の転職サイトです

登録者の平均年齢も高く、年収アップ転職を成功させている50代男性も多くいます。登録しておくだけでスカウトが届く可能性はあるので、自信がある方はまず登録することをおすすめします

50代の転職者の男性に企業が求めること

正社員として働いてきた50代の男性転職者に企業が期待するのは、マネジメント力といって間違いありません。さらに豊富な人生経験から身につけた交渉能力も若い人には不足しており、期待する能力の一つです。

ですので、管理者経験がない50代男性の転職は相当に厳しくなります。技術者であっても、若い人で替えが効くカテゴリーの場合はわざわざ50代を雇う理由がありません。

50代男性が転職する際の注意点

ここまでの内容を踏まえて、50代男性が転職をする際の注意点を述べていきます。注意点というより覚悟という方が適切かもしれません。

年収はほぼ下がる

50代の転職で年収を上げられるケースというのは少ないです。「仕事を探しているから雇ってほしい」というより「あなたの能力をぜひ当社に活かしてくれ」というヘッドハンティング的なケースでないと厳しいでしょう

ヘッドハンティングではなく、仕方なく転職活動を始めるようなケースであれば、現在の年収の半分程度になる覚悟もしておかなければなりません。しかもその転職先ですら、内定をもらうのに非常に競争が激しく時間もかかるでしょう。

環境に馴染むのに苦労する

運よく転職先が決まり入社することができたとしても、これまでの環境との違いから大きなストレスを受けることも覚悟しなければなりません。

特に企業文化の違いはかなり大きく、「社内で使われる用語がわからない」「これまでの常識が全く通用しない」というのはよく聞きます。特に大企業で働いてきたような方は独特の様式美の中で働いており、転職するとそれが一切役に立たずショックを受けるケースも多いようです

報連相の方法、メールやチャットでのやり取りの仕方、社員同士での挨拶やコミュニケーションの取り方など、日常的な事から仕事内容に関わることまでこれまでの常識を捨てなければならないのです。

また、社内のIT導入が進んでいるところに転職した場合、仕事の進め方自体に全くついていけないケースも考えられます。分からないでは仕事にならないので、追いつくための努力や勉強が50代にして必要になるというわけです

さらに50代の転職者は、社内で好奇の目で見られるのは覚悟しなければなりません。「この年で転職するって何があったんだろう」と高確率で思われています。

言ってみれば50代の転職者は20代の転職者に比べると、第一印象がすこぶる悪いと考えてください。これは採用担当者にとってではなく、一緒に働く同僚からの第一印象です。

「新人って50代のおじさん?仕事やりづらそうだな」とか「なんでそんな年寄りを会社がとったんだよ」と思われているのは仕方ないのです。

ですので、我慢・努力はもちろん、とにかく謙虚である必要があります。これまでの経験を活かすのはあくまで業務自体に対してです。それ以外の部分に関してはひたすらプライドを捨てて学ぶ姿勢、馴染む努力、環境に自分を合わせるという心構えが必要になります。

間違っても「前の会社ではこうだった」とか「俺が若い頃は」というような先輩風を吹かしてはいけません。 謙虚に学ぶ姿勢を持った上で、あなたの経験を生かし業績アップの取り組みや社内の改善、部下のマネジメントをしなければならないのです。

場合によっては現場系職種への転職も視野に

これまでネクタイを締めスーツを着て働いていた会社員であっても、50代になるとなかなか同職種への転職が決まりません。転職をする職種も柔軟になる必要が出てきます。

中高年の採用に積極的なのは現場系の職種です。若い人が不足しており、健康でさえあれば年齢は問わない職場が多いのです。

年収は半分、下手したら1/3程度に下がるケースもあるかもしれません。しかし、50代であれば平均寿命まであと30年程度は生きなければなりません。

現在の日本であれば70歳過ぎぐらいまでは現役というのが今後普通になるでしょうから、あと20年安定して働くとなると、手に職がつく現場系の仕事は案外良いかもしれないのです

当初の年収は大幅ダウンするかもしれませんが、ライフプランを見直し家族ともよく話し合うことで、不幸な状況を避けることができる可能性はあります。

現場系職種では人手不足の介護職、タクシー乗務員、トラックのドライバー、警備員、マッサージ師などが中高年の募集が盛んです。資格取得支援をしてくれる職場も多いので、無資格であっても転職しやすくはなっています

また営業等の人と接する仕事をしていた方であれば、リフォームや電気工事、水道工事の工務店なども中高年の転職を受け入れている会社はあります。若い人にはない交渉力やコミュニケーション能力を活かしつつ、手に職をつけることができる職場のひとつです。

50代の転職は現実をしっかり受け入れよう

20代や30代であれば、転職において夢を語り理想を重んじるのでも問題ないかもしれません。しかし、50代の転職で求められているものは、転職者の過去の実績やそこから培ったスキル経験ということになります。

これまで成し遂げていないことを語っても説得力がなく、企業にとってのメリットがないのです。ですので、これまでのあなたというのをしっかりアピールできなければなりません。

また、あなたの現在の年収が、市場評価額とかけ離れていることは多いです。プライドは傷つくかもしれませんが、希望額での転職が失敗続きの場合は現実を受け入れましょう。年収大幅ダウンも致し方なしです

こういった厳しい状況を受け入れられるかどうかが50代の転職活動の鍵になります。転職するかしないかを含めて、事前にしっかり覚悟を決めることが必要なのです


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