介護職はうつ病になりやすい?介護職のうつ病対策と乗り越え方を大公開
「介護職はうつになりやすい?」「介護職でうつ病になってしまった時どうすればいいの?」
介護職として働いていると、上手くメンタルケアケアができずに悩む人も少なくありません。
介護職のうつ病は、介護職特有のうつ病になる原因を理解した上でしっかり対策をすれば、事前にうつ病を予防できます。
今回は介護職がうつ病になりやすい原因や介護職でうつ病を予防する対策、万が一うつ病になってしまった時の対処法をご紹介しましょう。
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介護職はうつ病になりやすい?
介護職のうつ病による労災請求はトップクラス
令和元年度の厚生労働省の調査によると、うつ病などの精神疾患での労災請求の件数が介護業界が最も多い件数となりました。
【精神障害の請求件数が多い業種トップ3】
業種 | 請求件数 | |
---|---|---|
1位 | 社会保険 社会福祉 介護事業 |
256件 |
2位 | 医療業 | 169件 |
3位 | 道路貨物運送業 | 91件 |
2位の医療業界とはかなり差があり、介護業界は仕事上でうつ病を発症する人が他の業界と比較しても多いです。
また、3位以下は毎年順位が入れ替わりますが、介護業界の1位は毎年変わらないため、介護職は肉体的にも精神的にも追い込まれやすい仕事であると言えるでしょう。
うつ病は現在100人に6人が生涯に経験する病気になっているの。誰でもうつ病になる可能性はあるわ。
うつ病と判断する基準
うつ病の症状は精神的に表れる症状と身体に表れる症状に分けられます。うつ病の症状の例は以下の通りです。
精神症状 | ・一日中気分が落ち込む ・何をしても楽しめない ・集中できない ・不安/焦り/イライラしやすい ・自分を責める ・何事にもやる気がでない ・飲酒量が増える |
---|---|
身体症状 | ・睡眠障害 ・食欲の低下(または過食) ・頭痛や肩こり/めまい ・胃の不快感/便秘/下痢 ・口が乾きやすい ・性欲がない ・生理不順 ・疲労感/倦怠感 |
周囲から見て分かる変化としては、反応が遅い・涙もろい・落ち着きがないなどの症状があります。
人によって発症する症状は異なりますが、上記症状が当てはまる人はうつ病の可能性があり、早めに専門の病院での受診がおすすめです。
介護職がうつ病になりやすい原因
介護職がうつ病になりやすい原因ってあるのかしら?
介護職に従事している人がうつ病になる原因としてよく挙げられるのが以下の通りです。
- 上手くいかない人間関係
- 気が抜けない職場環境
- 不規則な勤務体系
上手くいかない人間関係
介護職は一緒に働く同僚だけでなく、サービスの利用者やその家族・その他外部機関とのやり取りなど、密接に関わる人が多い職種です。
関わる人が多い分人間関係が原因となるトラブルも多く、人間関係に疲れてしまってうつになってしまう人もいます。
・利用者に暴言を吐かれる
・利用者の家族からのハラスメント
最も多い人間関係の悩みは職場で働く介護職員間のトラブルで、最悪の場合いじめやパワハラが横行しているケースも。
相手を責められず、自分だけが我慢すれば場が収まると思い続けるとうつになりやすいです。
自分にも悪い部分があったと認めるのは大切だけど、相手にも悪い部分はきっとあるはず。自分だけを責めてもなんの解決にもならないわ。
気が抜けない職場環境
人手不足の介護施設が多い中で、複数人の体調管理やメンタルケアを進めるのはかなりの重労働です。
・身体介護が痛くないか心配
・休日もリラックスできない
利用者の中には意思疎通ができない人もいるので、力を入れすぎていないかなど神経質になりすぎてしまう介護職員の人もいます。
介護の仕事は肉体労働に加え、気持ちの面でも気が抜けない状況が続くため、うつ病を発症する介護職員も少なくありません。
介護職は利用者の命を預かる仕事だから、休まる時間がなくてうつ病になってしまう人もいるみたい。
不規則な勤務体系
宿泊型や住宅型の介護施設では、24時間体制で利用者の健康状態を管理する必要があります。
介護職は基本的に土日込みのシフト制の施設が多く、夜勤はもちろん早出や遅出など毎日の勤務時間が固定されず、体調を崩してうつになるケースも。
・食事をとるタイミングがない
・将来の不安を感じやすい
不規則な勤務体系が原因で、結婚や出産などの将来が見えないと思い悩み、うつ病を発症する介護職員も少なくないようです。
介護職でうつ病を予防する対策
考え方を少し変えてみる
うつ状態では、なんでもネガティブな方向に考えてしまいがちです。自ら前向きな方向に考え方を変える時間があると気持ちが楽になる場合もあります。
- 【ポジティブ思考のコツ】
①未来ではなく明日を考える
→明日は○○をしよう
→明日は帰ってから○○をしたいな など
ポジティブな記憶を意識的に思い出す
→利用者さんに褒めてもらった
→今日は一日笑顔で過ごせた など
ポジティブな記憶を思い出す際は、ノートなどに手書きで書き出してみるとより効果的です。仕事だけにとらわれず、プライベートな内容でも構いません。
鳥のさえずりがかわいくてほっこりした・いつもより元気で大きな声で挨拶ができたなど、些細な内容でもOKです。
憂うつな気持ちで一日を終わらないように自分で意識付けをするだけで、翌朝の気分が劇的に変化します。
継続が何よりの薬よ!自分で意識するポジティブ思考を続けると、自然と考え方が定着していくわ!
楽しみを作る
休日はなるべく予定を立てて、リラックスできる時間や熱中できる時間を確保しましょう。
仕事と私生活のメリハリが生まれるので、仕事に対するモチベーションの維持や作業効率UPに繋がります。
趣味がない・近くに会える友達がいないなどの場合は、読書や映画鑑賞など始めやすい趣味から挑戦してみてください。
家に閉じこもってるとうつが進行しやすいの。休日はリフレッシュして自分のために時間を使いましょ♪
規則正しい生活を意識する
介護職では毎日同じ時間に何かを行うと決めづらいですが、なるべく規則正しい生活を意識しましょう。
・十分な睡眠
・栄養バランスのとれた食事
・適度な運動
夜勤の日は何時・早出の日は何時などと、シフトによって決まった時間に家を出るだけでもうつ病対策に効果的です。
介護職特有の不規則な勤務時間の中でも、自分なりに生活リズムを意識した行動を心がけて過ごしましょう。
私生活の乱れは気持ちの乱れと大きく関係してるの。介護職の子は無理のない範囲で生活のルールを決めると気持ちもコントロールしやすいわ!
いじめやパワハラがある場合は証拠を集める
介護職でいじめやパワハラ・長時間労働などで悩みうつ症状が出ている人は、証拠を集めましょう。
公共機関への相談や労災認定には、必ずいじめやパワハラなどの証拠が必要になります。
・同僚の証言
・パワハラの実際の音声
・詳細を記した日記
・LINEやメールの記録
・労働時間の証明(タイムカードなど)
地域や状況によって求められる証拠が異なる可能性があるため、できる限りの証拠を全て記録・保管しておきましょう。
介護職でうつ病になってしまったら?
休職の手続きをする
介護職でうつ病と診断されたら、まずは休養が取れるように休職や有給などでまとまった休みを確保しましょう。
【休職手続きの手順】
- 医師に診断書を発行してもらう
- 診断書を企業に提出
- 就業規則に沿って休職期間を決定
- 給与規定や社会保険について確認
診断書を提出する場所や給与・社会保険の取り扱いは企業によって異なります。自分が連絡の取りやすい会社の人に相談しながら手続きを進めてください。
休職期間中は一定の条件を満たしている場合、ハローワークで申請をすれば傷病手当金(休職手当)が受け取れるので、希望する人は手続きをしましょう。
休職しても体調が戻らないなら転職も視野に
休職しても体調が戻らない・今の職場で仕事を続けるのは難しいと考えている介護職の人は、転職も視野に入れておきましょう。
・そもそも職場に戻りたくない
・復帰を考えると気持ちが暗くなる
・職場の人間関係に恐怖心がある
上記の状態が続くようなら、いざ復帰してもうつ病を再発してしまう恐れがあります。
自分らしく働くためにも、思い切って退職・転職するのも1つの手段です。
転職には転職エージェントを利用
介護職で転職するなら転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントは一連の転職活動を徹底サポートしてくれるので、うつ病復帰からの転職でもスムーズに転職できます。
【転職エージェントの特徴】 - ・適切な求人紹介・企業への推薦
・事前に選考企業の様子を教えてくれる
・転職市場に詳しいアドバイザーに相談可能
・書類添削/面談対策など無料でサポート
・企業との年収・待遇面の交渉で好条件になる
・相談だけ・情報収集だけの利用もOK!
介護職から介護職への転職か、介護職から他業界への転職かで利用がおすすめの転職エージェントは異なるので、自分の状況に合わせた転職エージェントを選びましょう。
【介護職から介護職への転職】
ミラクス介護 | カイゴワーカー | |
---|---|---|
転職エージェント | ||
主なサポート対象 | 介護職経験者 未経験も可 |
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求人 対応地域 |
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特徴 | 求人の5割が正社員求人 非公開求人は高年収が多い |
全国16拠点で地域密着型サポート 好条件の非公開求人が豊富 |
公式サイト |
【介護職から他業界への転職】
リクルート エージェント |
LHH転職エージェント | |
---|---|---|
転職エージェント | ||
主な年齢層 | 20代~30代 | 20代~40代 |
主なサポート対象者 | ||
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介護職でうつ病かも?と思ったら早めの対策を
うつ病は1回目は軽度でも何度も再発する恐れがあり、回数を重ねるごとに重症化するケースが多くなっています。
最初は自分でできるメンタルケアを試しながら、自分に合ううつ対策を模索してください。
うつの原因となっているストレスの根本が解決しないようなら、環境を変えるために転職を考えるのも1つの手です。
介護職でうつ病になった、もしくはうつ病かも?と感じた人は、早めに自分から行動しましょう。
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