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医療美容師は普通の美容師とどう違うのか?

医療美容師は普通の美容師とどう違うのか?

医療美容師と聞くと、大きな病院の一室にある美容室で働いているイメージですよね。場所が病院であるだけで、普通の美容室と変わらない仕事内容ではないか、と想像する人もいるのではないでしょうか。

どんな仕事か想像つかないかもしれませんが、医療美容師が担っている役割は意外と大きく、がんで苦しんでいる人の助けにもなる仕事です。医療美容師がどのような役割を持っているのか、なるためには美容師の資格だけでも大丈夫なのか、など気になるポイントについて解説していきます。

抗がん治療者に医療美容師が必要な理由とは?

病院で入院している人の髪を整えるのが医療美容師の仕事ですが、なかでも抗がん治療者が最も悩む髪に対して、フォローする大切な役目があります。抗がん治療者が外見で最も悩むのが治療によって抜け毛が進行していくことです。精神的なダメージが相当大きいと言えるでしょう。そのダメージを少しでも軽減するため、医療美容師の役割はとても重要です。

医療美容師は責任感が大切な仕事

一般的に美容師は顧客と楽しい会話をしながらカットなどを行いますが、医療美容師はさらに会話に気を付けながら仕事を進めなければなりません。少しでも不安を取り除けるように会話をする必要があります。がん患者のほとんどは、治療で髪の毛が薄くなってしまったことに対して、相当悩んでいます。不用意な発言をしないように、親身に相談に乗りながらの仕事なので、責任感が重い仕事と言えるでしょう。

女性の場合はとくにダメージが大きく、悩みの大きさも男性に比べれば相当なものです。どうすればかわいく、きれいに見せられるのかという悩みを解決してあげることがメインの仕事です。

重要な役割を担う医療美容師

抗がん治療はとてもつらくて苦しいものです。身体的なつらさに加えて、治療による抜け毛というダメージも大きいので、その部分だけでも医療美容師がフォローしていく必要があります。普通の美容師よりも、責任が大きく、重要な役割を担っている仕事です。精神的なダメージを和らげる会話と、確かな技術が必要となります。

医療美容師の仕事の流れ

だいたいの医療美容室は、普通の一般的な美容室と併用して併設されています。完全個室のところがほとんどで、患者への配慮は万全です。まずは治療で頭髪に関して悩んでいる顧客と面談し、じっくりと話を聞いてからどう施術していくのか決めていきます。

メインは、抗がん治療者に合うウィッグを選び、それぞれの頭の形や顔の形を考慮して、不自然さがないようにきれいでかわいくカットしていく業務です。あとは頭皮ケアやメイクもします。

医療美容師になるには?経験や資格は必要か?

やりがいのある医療美容師ですが、美容師の資格さえ持っていれば、すぐになれるものなのでしょうか。その点も含めて、どうすれば医療美容師になれるのか、解説していきます。

医療美容師になるために必要な経験

ヘアアレンジ能力のある人が優遇されるので、一般的な美容室でヘアアレンジが得意だった経験があれば、採用にかなり有利であることは間違いありません。ただし、ほとんどの求人では美容師の資格さえ持っていれば問題なく仕事はできます。

なかには、美容師の資格はなくても、ていねいな研修などのフォロー体制が整っているところもあるので、若くてやる気のある人なら応募しても良いかもしれません。

医療美容師に求められるスキルや資格

ウィッグについて詳しい知識を持っているなどのスキルはあった方が良いですが、とくに必須ではありません。美容師の資格を持っていれば、ほとんどの場合において問題ないでしょう。

資格ではありませんが、「医療美容アドバイザー講座」や「ランブス心理セラピスト養成講座」などのセミナー講座を実施しています。これさえ受けておけば採用間違いなしというわけではありませんが、仕事をしていくうえで役立つ情報を習得できます。

医療美容師に向いてない人の特徴

  • 悪気がなくても人を傷付けてしまう発言をしてしまう人
  • あからさまにズケズケとものを言う人
  • コミュニケーションが苦手な人

悪気がなくても人を傷付けてしまう発言をしてしまう人は止めておいた方が良いです。人と会話をするのが大好きな人でも、相手は精神的に弱っている可能性もあるので、あからさまにズケズケとものを言う人も向いていません。接客業ですので、コミュニケーションが苦手な人は止めておいた方がいいでしょう。

美容師としての腕前は患者の気持ちを落ち着かせる一つの手段にすぎません。先ずは患者に少しでも安心してもらうのが仕事です。

医療美容師の収入は安いのか?将来性のある仕事?

医療美容師の収入ですが、どのくらいの収入を得ているのか、ケースによって違うのかを見てみましょう。気になる今後の展望など、将来性についても解説していきます。

医療美容師の平均的な収入

未経験 18~22万円から
経験者 25万円前後
産婦人科を併設しているところ 45万円以上

未経験だと18~22万円からスタートとなっているようですが、経験者は25万円前後としているところが多いです。なかには産婦人科と併設しているところがあり、入院している妊婦の人に向けた医療美容師を募集しており、簡単な看護を兼ねているため、45万円以上とかなりの高い給与設定もあります。

とくに看護の資格などは必要ありませんが、産婦人科で働いていた経験者が優遇されるとのことです。

今後の気になる将来性について

万が一、遠い未来にがんで苦しむ患者が激減したとしても、医療美容師がいらなくなるという恐れはありません。また、美容師の資格を持っているなら、医療向けの美容師が必要なくなっても、普通の美容師として働くことが可能なので、心配いらないでしょう。それから、がんだけではなく、あらゆる病気で苦しむ人がきれいになりたいと願うケースもありえるので、需要がなくなることは考えにくいです。


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